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【ラグビーW杯 ハイライト動画】 南アが12年ぶりに決勝進出! ウェールズとの激闘制す

2019.10.27

力強い走りで大きなトライを挙げた南アのダミアン・デアレンディ(Photo: Getty Images)


 ラグビーワールドカップ2019日本大会で決勝進出を決めたもうひとつのチームは、南アフリカ代表だった。
 10月27日に横浜国際総合競技場で準決勝第2試合がおこなわれ、南ア代表“スプリングボックス”がウェールズ代表に19-16で競り勝った。
 準決勝第1試合ではイングランド代表がニュージーランド代表に快勝しており、優勝トロフィーのウェブ・エリス・カップをかけたファイナルは2007年大会の決勝と同じカードになった。そのときに栄冠を獲得した南アは、12年ぶり3度目の優勝を狙う。決勝は11月2日に横浜でおこなわれる。
 一方、悲願のワールドカップ初制覇にまたしても届かなかったウェールズは、ニュージーランドとの3位決定戦(11月1日/東京スタジアム)に臨む。

 堅守を武器とする両チームの戦いは拮抗した試合となり、しばらくペナルティゴール(PG)でスコアボードは動いた。
 そして、9-9で迎えた57分(後半17分)、南アはSOハンドレ・ポラードが強気にタテを突いて敵陣深くに入り、たたみかけ、CTBダミアン・デアレンディがパワフルな走りでディフェンスを振り切りファーストトライを挙げた。

 対するウェールズは60分過ぎ、ゴールに迫りFWを使ってしつこく突進を繰り返したが、フィジカルが強い南アのグリーンの壁は壊れない。それでも、勇敢な赤いジャージーのウェールズは63分、ゴール前中央付近でPKを得ると、アランウィン・ジョーンズ主将はショットを選ばずスクラムを選択。FWパックの押し合いは南アがやや優勢に見えたが、ウェールズはすぐにボールを出して左に展開し、WTBジョシュ・アダムズがフィニッシュ。FBリー・ハーフペニーがコンバージョンを決め、16-16と追いついた。

 だが、終盤に貴重な3点を加えたのは南アだった。75分、ウェールズがモールで反則を犯し、南アのSOポラードがパーフェクトショットで勝ち越した。その後、SHファフ・デクラークの好キックで南アが敵陣深くに入ると、ウェールズはこの日安定していたラインアウトで初めてミスを犯し、南アの押せ押せムードとなる。そして、南アは試合終了間際にスクラムで圧倒し、勝利を確信。まもなく、フルタイムを報せるドラの音が鳴り、ポラードが外にボールを蹴り出して激闘は終わった。

プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれた南アのハンドレ・ポラード(Photo: Getty Images)