ラグビーリパブリック

「この試合のために2年半準備してきた」。エディー、闘志満々。

2019.10.25

余裕のエディー・ジョーンズ監督。左はCTBに入るオーウェン・ファレル主将。(撮影/松本かおり)



「ワークレートが重要。オフザボールの動き(ボールを手にしていない時の動き)をしっかりいないといけない」
 10月24日、イングランド代表のエディー・ジョーンズ監督はそう話した。
「(防御から攻撃へ切り替える)トランジションが上手な相手。そこに対応することが大事」
 決戦へ向け、経験豊富な指導者が気持ちを高めている。

 10月26日、横浜。ワールドカップの準決勝でイングランドはオールブラックスと戦う。
「エキサイティングな週。悪いこともしていないのに毎日のように記者会見だ」とジョークを口にしたジョーンズ監督は「ニュージーランドと戦う相手は、その強度に圧倒されることも多いが、私たちのチームにはそれを経験している選手たちが多くいる」と自信を見せた。

 10月22日におこなったトレーニングにスパイが現れたと発言するなど、心理戦も仕掛ける同監督は、「マインドゲームは楽しい」と話す余裕を見せた。
 ジョージ・フォードを先発に起用することについて、報道陣から「フォードでは勝てないと言われているが」と質問が飛ぶと、「以前にそういった記事があったね」と笑い、「誰にだって意見を言う自由はある」と続けた。

「北半球、南半球とかでなく、どちらが強いか、誰が強いのか、もうすぐ分かる。この試合のために2年半準備してきた。これから詰め込むものは何もない」
 オールブラックスは常にはやく、プレーの順序を変えてくるが、「それにも対応できる準備をしてきた」と自信たっぷりだった。

 大一番で10番を背負うジョージ・フォードも落ち着いていた。
「2年半の間にいくつも試合をして、準備をしてきた。いろんなテクニックでハードルを超えて戦おうと思う。僅差になるだろうが、試合を楽しむ」
 好ゲームになることは必至だ。

SOに起用されるジョージ・フォード。静かに燃える。(撮影/松本かおり)


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