2023年のワールドカップへ向け、日本代表が一歩目を踏み出したと言っていいだろう。
10月24日、日本ラグビー協会がジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチ(以下、HC)に新たに次の4年を任せることを決めた。同日、HC選考委員会を開き、決定した。
選考委員会を終えて報道陣の質問に答えた森重隆 日本ラクビー協会会長(選考委員会委員長)は、「昨年12月から交渉を続けてきた。今回のワールドカップの戦績(史上初の8強進出)を鑑みて、あらためて同HCに要請することを決めた」と話した。
ワールドカップ前に大会後の続投を決める意向もあったが、協会上層部の大幅な人事異動や金銭的な問題もあり、実現できなかった。
選考委員会には他のHCの名が連ねられたリストもあったが、現体制維持に異論は出なかったという。日本協会として、正式に4年の契約延長を求める。
ジョセフHCの契約がまとまれば、長谷川慎スクラムコーチらにも正式オファーが出され、現指導陣も継続して現在の任務を続けていくことになりそうだ。
トニー・ブラウン アタックコーチはスーパーラグビーのハイランダーズ(ニュージーランド)と2020年から2年の契約でコーチングスタッフに入ることになっているが、スポットコーチとしての招へいや、契約終了後の再任要請を念頭に関係は保たれる予定だ。