ラグビーワールドカップで日本代表を史上初めてベスト8に導いたジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチが、藤井雄一郎強化委員長とともに、縁の深い福岡県に凱旋した。10月23日、かつて在籍したサニックスの本社(福岡市博多区)を表敬訪問。社員らに温かく迎えられ、宗政寛社長にベスト8入りを報告するとともに応援への感謝を伝え、集まった元チームメイトたちとの再会を喜んだ。
ニュージーランド出身のジョセフ氏は、1995年から2003年まで選手としてサニックスに所属し、藤井氏(サニックス前監督)らと一緒にプレー。応接室には、日本代表選手として出場した1999年のワールドカップ期間中、英国へ応援に行った創業者の故 宗政伸一氏(前社長)と一緒にツーショットで写った写真が大きな額に入って飾られていて、ジョセフ氏はその写真を感慨深そうに見ていた。
「サニックスは私の人生を変えた。ファミリーの一員としてトップ8入りできてうれしい」
そう語ったジョセフ氏は、アイルランド戦でジェームス・ムーア選手(サニックス所属)が着ていたジャージーに日本代表選手全員のサインが書かれたものを宗政寛社長にプレゼント。ジョセフ氏と藤井氏には、益々繁盛の思いが込められた2升半の焼酎が贈られた。宗政酒造のその特大サイズの焼酎のラベルは、ベスト8入りを決めたスコットランド戦勝利後に藤井強化委員長がジョセフ ヘッドコーチと一緒に自撮りしたツーショット写真で、「祝 Best 8」「ONE TEAM」の文字も添えられていた。
そして、福岡に戻ってきた感想を訊かれたジョセフ氏は、「試合が終わったから、今すっごく疲れてるんですけど、福岡に帰るのは大好きです。(食べ物は)おいしいし、いいところです」と日本語で答え、幸せそうに笑っていた。