「守備が大変になるとは思っていたが、勝ててよかった。日本と日本のファンはものすごかった」
10月20日、観客4万8831人が入った東京スタジアムで日本代表との激闘を制し、プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれた南アフリカ代表のSHファフ・デクラークは試合を振り返りそう言った。
「日本が長くボールをキープしたのでとてもフィジカルな試合になった。それに耐え続けなければならなかった。日本は競り合いもうまい。キックをするたびに彼らに止められてしまった」
12年ぶり3度目のワールドカップ優勝を狙う南ア代表“スプリングボックス”は世界トップレベルの力を見せつけたが、シヤ・コリシ主将も厳しい試合だったことを認める。
「彼らに対抗するために相当な尽力を要したが、うちの選手たちはそれを見事にやってのけ、結果に結びつけた(最終スコアは26-3)。相手がすばやいプレーをしてくるのはわかっていた。恐れることなく向かってくるのが彼らのスタイルだ。そのように戦うと試合前から言っていたし、実際にそういうプレーをしていた」
最高の雰囲気のなかでの試合は感動的だったというコリシ。
「観客の皆さんも最高だった。(日本のファンは)自国のチームを誇りに思ってほしい。彼らは全てを出し尽くして戦った」