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【ラグビーW杯】日本、攻め続ける。3-5で前半終了。南アの防御を崩し切れず。

2019.10.20

一閃、稲妻の走りを見せた福岡県木。トライには至らす(photo:Getty Images)


 日本が初めての準々決勝の舞台に立った。10月20日、東京スタジアムでラグビーワールドカップ準々決勝が行われ、日本は南アフリカと対戦。

 9月6日、大会前のテストマッチでは7-41で日本が敗れているカード。リーチ・マイケル主将が「楽しみ」と、対戦への意欲を語っていたゲームは、前半は拮抗した内容で進んだ。

 開始3分でG前の相手スクラムから、トライを許す。スクラムでプレッシャーをかけられた上、WTBマカゾレ・マピンピを1対1のディフェンスを止めることができなかった。0−5。

 9分、PR稲垣への危険なタックルで、PRテンダイ・ムタワリラが一時退場に。

 スクラムからのボールをSHファフ・デクラークに奪われるなど、ボールの落ち着かない展開から、早いテンポを作り出したいジャパン。14分にはWTB福岡堅樹をライン側で走らせた。敵陣深くに食い込み、ラックから横に展開するが、フィニッシュには至らず。南アはディフェンスの忍耐力では世界一だ。

 18分、スタジアムがわいた。敵陣の相手ボールスクラムで武器が出た。具智元が前に出て相手にフッキングをさせず、ボール奪取。相手の反則となり、SO田村優がこれを決めて 3-5 となった(前半19分)。

 21分、相手が押し込んできたラインアウトモールを凌ぎ、中盤の攻撃ではもう一つの武器が出た。短いパスでの縦へのつなぎ。人が湧き出るように次々とサポートに現れる。瞬時に攻撃態勢を整え、前に出た。自陣からもアタックを仕掛けていく。フィットネスに対する自信がうかがえた。

 しかし、南アは、ここぞの飛び出しと重いコンタクト、強い腕(かいな)の力で日本の攻撃をからめ取る。28分の時点で81%のポゼッションを保ちながら、日本の攻めあぐねる時間帯が続いた。日本は、SOから内へ返すパス、長身のFB山中亮平を狙った大外へのキックパスなど、相手のスキを探って前半からフルスロットルでスコアを取りに行った。

 一方、南アはラインアウトからのモールに活路を見出した。前半終了間際にはインゴールに踏み込まれるも、ドライブ時の反則でトライは認めれず、日本3-5南アのままハーフタイムに入った。日本が8割方ボールを持ちながら、流れは拮抗。南アの強さ重さと、日本のモビリティ。勝つのはどっちだ。

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