ラグビーリパブリック

運命の大一番で大活躍、勢いもたらした福岡堅樹。「日本ラグビーの新しい歴史つくれて最高」

2019.10.14

勝利を引き寄せる激走。自らボール奪取し、チーム4トライ目を挙げる福岡堅樹(Photo: Getty Images)


 ワールドカップ日本代表悲願のベスト8入りをかけたスコットランド代表との激闘で、プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれた福岡堅樹は試合後、興奮していた。

「日本のラグビーの新しい歴史をつくれて最高です。本当にこのときのために、全ての時間を犠牲にして頑張ってきました。たくさんの声援をもらい、感謝の気持ちを伝えたいです」

 負ければプールステージ敗退の可能性もあった大一番で、スコットランドに先制を許したが、7点を追う前半17分、左外を鋭く切り込み、オフロードで松島幸太朗につなぎ同点につなげ流れを引き戻した。
 この試合、福岡がボールを持って走った距離はトップの116メートル。39分にはラファエレ ティモシーがディフェンス裏に蹴ったグラバーキックに反応してうまくハンドリングし、トライ。後半早々にはディフェンスからボールをもぎとって、約50メートル走りきり貴重な得点をあげた。
「自分自身、(今大会)初スタメンで勢いを与えるプレーができてよかったです」

 古豪スコットランドを破り、日本の世界ランキングは史上最高の7位に上昇。準々決勝に進み、10月20日に東京スタジアムで南アフリカ代表と対戦する。4年前のイングランド大会でも激突し、日本が勝ってスポーツ史上最大級の番狂わせと呼ばれた因縁の相手だ。
 今大会3試合で4トライと絶好調の福岡堅樹は、「やってきた全てを出し切りたい」と力強く語った。

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