W杯プールマッチ最終戦、プール突破をかけ、勝ち点14の日本と、同10のスコットランドが10月13日、横浜国際総合競技場で対戦。日本代表は前半を21-7で折り返し、後半は2トライの猛攻を受けたが、その後の苦しい時間を凌いで28-21で勝利を挙げた。プールAの勝ち点は日本19、アイルランド16、スコットランド11に。日本がプールAを1位で、史上初めて通過し、まずは世界8強入りを果たした。
前半は厳しい序盤を凌いで、電撃の3トライ。21-7で後半を迎えた日本代表は、後半早々に福岡堅樹が、相手からボールを奪って敵陣中央を突破し、そのままトライ(この日2トライ目、チームとして4トライ目)。日本がボーナスポイントを確保した。
この時点で、スコットランドはまだ1トライ。スコットランドが勝ったとしても、4トライ以上を得なければ、勝ち点で日本に並べない状況になった。
しかし、さすがはスコットランド。
その後、紺のジャージーは心折れず、思い切った選手交代で空気を変え、したたかに2トライ(49分、54分)を加えて、日本に詰め寄ってきた(日本 28-21 スコットランド)。
日本はこの後の時間帯を、勝者たるべく戦った。トライを取られた時間帯に見られ得た攻め急ぎからの孤立はなくなり、アタックマインドで、かつ的確にボールを持ち続けた。まずSHとLO、次にPR…と交代選手で新しいエネルギーを注入し。日本のスタイルを保った。
最後の20分間は、まさに死闘に。
日本が立ち上がる動作が少しずつ遅くなる。前に飛び出すディフェンスの足が鈍る。
スコットランド側も必死、残り時間が減っていく中、今度は4トライ目を挙げた先に必要な「7点差リード」の締め切り時間が迫っていた。
ラスト10分は日本のディフェンス場面が続き(*)、最後の瞬間は、日本陣の22㍍内で訪れた。
日本 28−21 スコットランド。
10月13日、21時42分、横浜国際総合競技場。6万7666人の歓声と小さくない悲鳴の中、日本の悲願、世界の8強入りが決まった。
*内容を修正しました(10月14日8時43分)