13日に行われるスコットランド戦、ゲームキャプテンとして出場するリーチ マイケル主将は不退転の決意を口にした。ジェイミー・ジョセフHCがメンバー発表会見で読み上げた「キャプテン」は、リーチ マイケルの名前の後についた。キャプテンとしての先発は、開幕のロシア戦以来になる。
「これまでゲームキャプテンを変更したのは、リーチに多大な負担がかかり、パフォーマンスが上がらなかったから。だが本調子になってきた」(ジョセフHC)
リーチ本人にもその自覚はあった。
「1、2試合目、調子が上がらなかった。調子戻ってきて、先頭に立って引っ張れるようになってきたので、戻してくれました」
WTB福岡堅樹、FBウィリアム・トゥポウも負傷が癒え、先発に戻ってきた。
「福岡はアイルランド戦で試合に出たが、まだ万全ではなかった。彼はフェラーリのように扱わなくては。今は絶好調。トゥポウもアイルランド戦で使いたかった選手。実力を発揮してほしい」(ジョセフHC)
一方、アイルランド戦で負傷したNO8アマナキ・レレィ・マフィはメンバーから外れた。
「4か月前なら、彼が先発にいないことは考えられなかっただろう」とジョセフHC。開幕から好調の姫野和樹がNO8の座をがっちりとつかんだ。
日本にとっては決勝トーナメント進出を賭けた一戦、そして前回大会の借りを返す相手でもある。
リーチ主将は、サモア戦直後のTVインタビューで「ボコりたい」と答えたことを聞かれ「勝って、内面的なことを言ってしまった。個人的に2回負けてるので。ティア1に勝つためにやさしい気持ちは必要ない。言葉に出てしまったけど、ティア1相手には鬼にならないと」
アイルランド、サモア戦とリザーブからの出場で、今大会初先発となった福岡は、「リザーブとしてインパクトも出せたが、スタメンはより一層チームのためにチャンスを作れる」と白い歯を見せた。福岡にとっては、この大会が最後のW杯。記憶に残るトライをとりたいか聞かれると「誰のトライでも起点になるようなプレーが出来て、それで記憶に残れば」とフォアザチームのコメント。
台風19号通過後とあって、強風が予想されるが、「気をつけるのは相手が蹴ってくるときの立ち位置。自分が蹴るときは風に乗るのか、風を切るのかの選択が重要」とした。
台風の影響によっては中止の可能性もあり、そうなると日本が初の決勝トーナメント進出となるが、ジョセフHCは「日本ラグビーにとっては良いことかもしれないが、このチームにとっては良いことではない」と、あくまでもスコットランドに勝って進むことを強調した。チームにとって最大のターゲットであるスコットランド戦は13日19時45分キックオフ。