すでにプール敗退が決まっている国同士の対戦だが、次大会出場権を得るプール3位がかかった試合。アルゼンチンは勝ち点6(残り1試合)、アメリカはゼロ(残り2試合)の状態でキックオフを迎えたが、結果は47-17の大差。アルゼンチンが総勝ち点11として、アメリカの望みを断ち切った。
スターターを前戦(7日前のフランス戦)から3人入れ替えたアメリカは、序盤のクオーターを辛抱強く戦った。10分にはアルゼンチンにインゴールに飛び込まれるが、グラウンディングは許さず、ノートライ。反対に自陣からの長駆で相手ゴールに迫った。
若いメンバーも混じったアルゼンチンが主導権を握るのはここから。18分に、中盤の突破から一気に先制トライを決めた。SHフェリペ・エスクラが仕掛け、CTBフアン・クルス・マリアが抜けてつないだSOニコラス・サンチェスがロングラン、右コーナーへ逃げ切って、7−0(G成功!)。
アルゼンチンは24分にキックで追加点。粘るアメリカディフェンスが前に出た裏をキックで取って、インゴールでFBホアキン・トゥクレットが押さえて14-0(G成功)とした。34分にもゴール前ラインアウトから順目アタックで崩し19-0に。
前半終了直前にはアメリカが反撃トライで19-5。ショートサイドのディフェンスライン裏に転がしたボールをWTBブレイン・スカリーが押さえた。
しかし後半はアルゼンチンが一気に相手を振り切った。後半43分、47分にCTBマリアの連続トライが決まり、33-5として大勢を決めた。
水色フープのジャージー はその後もアメリカの防御と入れ違うようなラインブレイクを繰り返す。密集でも強さを見せたアルゼンチンが、計7トライで差を広げた。
アメリカは後半は、59分にトライ、81分のラストアタックでもトライをもぎ取って一矢報いた。果敢にフィジカルで勝負にいき、最後は外のスペースを攻略する見事な攻撃だった。