7トライを奪ってイタリア代表に圧勝した南アフリカ代表が、メンバー13人を入れ替えて10月8日のカナダ代表戦(神戸市御崎公園球技場)に臨んだ。ラグビーワールドカップ2019日本大会でいまだ1勝も挙げられていないカナダ代表に対し、序盤から力を見せつけて危なげなく66-7で勝利。ボーナスポイント付きの勝ち点5を獲得して、3勝1敗、勝ち点15に伸ばした。現在3位のイタリア(勝ち点10)が12日のニュージーランド戦を残しているが、勝ち点15で並ばれても、直接対決で勝利している南アフリカのベスト8入りが決まった。
開始2分、南アフリカはCTBダミアン・デアレンディが先制トライ。5分にもWTBスブ・ンコシが左サイドを抜け出し5点を加えた。9分にはSHコーバス・ライナーが自ら上げたパントをそのままつかんでゴールに持ち込み、序盤に3トライを奪って試合の主導権を握った。
南アはその後も17分と20分にSHライナーがトライを挙げ、ハットトリック達成。27分にもWTBウォリック・ヘラントがダメ押しのトライを決め、40-0とした。
カナダは、33分にチャンスを作るも、ラックの際に危険なタックルをしたLOジョシュ・ラーセンが一発退場。ひとり少なくなったカナダは、もうどうすることもできなかった。南アは前半終了間際の40分にもCTBフランソワ・ステインがインターセプトからトライ。グリーン&ゴールドジャージーの男たちは前半だけで7トライ47得点の大量スコアをマークした。
しかし後半開始直後、赤いジャージーのカナダが目を覚ます。45分(後半5分)に粘り強くラックでフェイズを重ね、最後は、FLマット・ヒートンが執念のトライ。ゴールキックも決まり、7点を返した。
これでカナダが勢いに乗るかと思われたが、54分、65分、72分と南アにトライを重ねられ、66-7でノーサイド。今大会の最高得点、ニュージーランドの71点(vs ナミビア 71-9)には届かなかったが、控えメンバー中心の南アが圧勝した。
ノックアウトステージでは、このプールBのトップ2(現在3戦全勝のニュージーランドが1位通過の可能性が高く、南アフリカが2位通過か)が、日本がいるプールAの2位、1位と準々決勝で対戦することになる。
一方、今大会未勝利のカナダは10月13日にプールB最終戦を迎え、ワールドカップ初勝利を狙うナミビアと釜石で戦う。