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【ラグビーW杯ハイライト動画】日本、インジャリータイムのトライで勝ち点5! サモアに38-19

2019.10.05
ブレイクダウンで主君の働きを重ねた姫野和樹。試合中は何度も地元からの姫野コール!(photo:Getty Images)

ブレイクダウンで殊勲の働きを重ねた姫野和樹。試合中は何度も地元からの姫野コール!(photo:Getty Images)

 決勝トーナメント進出をかけて負けられない第3戦、日本がサモアを38-19で破った。

 10月5日の豊田スタジアムはもちろん、日本の応援一色と言える完全ホームの状態。ここまでロシア、アイルランドを破って
2勝の日本が、プール突破に向けてあとがないサモアを破って、3勝目を挙げた。日本はこの試合で4トライ、ボーナスポイントも挙げ、勝ち点5を獲得、総勝ち点14とした。

 序盤、連続得点を挙げたのは日本。開始からクイックな連続攻撃で攻勢をかけ、7分までに2PG。しかし、サモアの強いコンタクトにプレッシャーを受け、攻めあぐねる場面も目立った。PGを2本返されて15分には6−6と追いつかれた。

 日本が初めてのトライを挙げたのは27分、CTBティモシー・ラファエレが連続攻撃から左中間に飛び込んで、Gも成功、16-6とした。攻撃の起点は中盤のターンオーバーだった。FB松島幸太朗の切れ味鋭いラン、タックルを受けても倒れない強さで、ゴール前へ。相手の強いタックルにも遭いながら、判断よく攻撃を継続し、最後はオープンアタックで取り切った。サモアは23分の危険なタックルで、FLのTJイオアネをイエローカードで欠き、14人で戦った時間帯だった。

 アタックが続くとやはり手強いサモアはその後、日本からPGをもぎ取って(33分)反撃、16-9でハーフタイムを迎えた。

 後半は、サモアの強いコンタクトがより際立った。日本が4つ目のトライを取ったのは、インジャリータイムの82分になってからだ。
 
 日本は、50分にPG、53分にラインアウト起点のモール(G成功)で26-12に(これが日本2つ目のトライ)。60分には自陣22メートル上の相手スクラムを押し込み、ピンチをチャンスに変える。その後も相手攻撃のラックから2度、ボールを奪って攻め込むなど奮闘したが、サモアの激しいディフェンスに苦しみ、乗り切れない。反対にサモアに攻勢の時間を与え、反則が重なり、71分にはトライを許し26-19に。

 日本が念願の勝ち点へ突き進むのは皮肉にも、7点差に詰め寄られてからの時間帯だった。

チーム3つ目のトライを決めた福岡堅樹(Photo: Getty Images)

 75分、FW、BKとも交代で入った選手たちが相手ディフェンスを切り崩して、最後はWTB福岡堅樹が右タッチ際から右中間トライ。そして4つ目のトライは、82分にゴール前スクラムからの左展開で、FB松島が飛び込んで決まった。

 この最後の場面は、日本が攻め込みながらも、得意のモールを押し込めずに相手ボールとなったスクラムから始まった。

 時間は79分、相手のプレーが途切れれば終了だったが、サモアは7点差のボーナスを狙ってあくまでプレーを続ける。日本の反則にもスクラムを選択し、そのスクラムを日本が押し切ったことで、日本にFKが舞い込んだ。FKからスクラムを選択した日本が、最後の最後に念願の4トライ目をもぎ取った(82分)。

 同プールのライバル、スコットランドは残り2戦(現1敗)、アイルランドは残り1戦(現1敗)。日本は10月13日にスコットランドと最終戦に臨む。勝てば初の8強が決まる。