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【ラグビーW杯シーン動画】 フライング・フィジアンズ復活! 花園で躍動しジョージアとの熱闘制す

2019.10.03

タックルを受けながらもオフロードでつなぐフィジーのワイセア・ナヤザレヴ(Photo: Getty Images)


 フィジー代表がラグビーワールドカップ2019日本大会で初勝利を挙げた。オーストラリア代表とウルグアイ代表を相手に連敗し、2007年大会以来の準々決勝進出は厳しくなったが、東大阪市花園ラグビー場で10月3日、ジョージア代表との熱闘を45-10で制し、1勝2敗(総勝点7)となった。
 一方、国歌斉唱時から情熱的だったジョージア代表は、初のベスト8入りへ向けて負けられない一戦だったが、こちらも1勝2敗(総勝点5)となった。

 “フライング・フィジアンズ”復活だ。
 フィジーは前半19分、SOベン・ヴォラヴォラがディフェンス裏へ蹴ったボールがタッチライン外へ出ずインフィールドに残り、WTBセミ・ランドランドラが確保、CTBワイセア・ナヤザレヴにつなぎ先制トライを挙げた。

 対するジョージアは34分、自陣深くのスクラムでプレッシャーをかけられたが、SHヴァシル・ロブジャニゼが判断よく持ち出して抜け、フィジーの御株を奪うかのように次々とつなぎ、一気にゴール前へ。トライは奪えなかったが一連の流れでフィジーに危険なプレーがあり、ジョージアはPGで3点を刻んだ。

快勝で久々の笑顔となったフィジーの選手たち(Photo: Getty Images)

 しかし、7-3で迎えた後半、先にペースをつかんだのはフィジーだった。
 44分(後半4分)、左への展開からオフロードパスをもらったWTBランドランドラがタッチライン際を駆け上がり、サポートについていたSHフランク・ロマニにゴール前でつなぎ、トライが生まれた。
 49分にはラインアウトから右へ展開し、ランドランドラが切り込んでゲイン、ディフェンダーをひきつけてWTBチョスア・トゥイソヴァにつないで連続トライとなった。

 ジョージアはリスタート後まもなくチャンスを作り、ファンの大声援のなか同国英雄のFLマムカ・ゴルゴゼがパワープレーでインゴールに押さえ点差を詰めたが、残り20分間はフィジアンマジック・ショー。

 60分、スクラムからの展開でWTBトゥイソヴァが抜け、パスをもらった背番号11のランドランドラがしなやかな走りで約40メートル走り切り、チーム4トライ目でボーナスポイント獲得を決めた。

 主導権を握ったフィジーは勢いを増してさらに2トライを追加し、75分にはこの試合のプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれたランドランドラがチーム7トライ目を挙げ、フィジーの快勝となった。

 フィジーはこの試合、ジョージアが得意とするスクラムでも押し勝つ場面が何度かあり、しぶといディフェンスも勝因となった。

 フィジーは次が最終戦となり、10月9日に大分スポーツ公園総合競技場で現在プールDトップのウェールズと対戦する。ジョージアの最終戦は11日、静岡・小笠山総合運動公園エコパスタジアムでオーストラリアに挑む。

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