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【ラグビーW杯 シーン動画】 “ティア2の雄“同士の対決はジョージアに軍配。ウルグアイを圧倒

2019.09.29

トライを挙げるなど活躍したジョージアのCTBギオルギ・クベセラゼ(Photo: Getty Images)


 熊谷ラグビー場で24,895人の観衆のもとにおこなわれた、ジョージア対ウルグアイの、“ティア2の雄“同士の対決は、33-7でジョージアに軍配が上がった。
 プール戦での2勝は、次のワールドカップへの自動出場権獲得につながる。ティア1国を倒す番狂わせは全てのティア2国とっての夢の目標であるが、大会2勝は、両チームにとって現実味を帯びた目標となる。

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 25日に釜石でフィジーを倒す番狂わせを演じたウルグアイだが、登録31選手中プロ選手は21人のみという層の薄さから、中3日の日程で、13選手が連続スタメン出場。対するジョージアは、23日の豊田でのウェールズ戦から12選手を入れ替えたメンツで、この一戦に挑む。

 試合は序盤から、キック合戦の様相を呈する。ジョージアは、この日FBに入ったベテランのラシャ・ハマラゼが安定した対応を見せ、カウンターアタックからのチャンスも作り出す。
 出場国中、身長、体重ともに最小である軽量級チームのウルグアイと、強力FWを武器とするジョージアの対決だが、前半は両チーム共にキックからのカウンターと、果敢な展開を試みるオープンな試合展開。ジョージアは、7分にWTBアレクサンダー・トドア、29分にNO8オター・ギオルガぜのトライでリードを奪う。

 対するウルグアイは、32分にディフェンスのギャップを突く巧みなパスプレーから、最後はフォローについたCTBアンドレス・ビラセカがトライ。12-7で前半を折り返す。

モールで押し込み4トライ目を挙げたジョージア(Photo: Getty Images)

 後半に入り、FWの優位性を全面に押し出すジョージアは、42分にはPRレバン・チラチャバがゴール前のラックから力でねじ込み、51分にはラインアウトからのドライビングモールを、この日ゲームキャプテンを務めたHOジャバ・ブレグバゼが押さえてリードを広げる。ブレグバゼは昨シーズン、サンウルブズに所属し、その名は日本のファンにも知られており、トライのアナウンスに会場はひときわ沸いた。また、ブレグバゼは57分にはディフェンスライン裏へ絶妙のキックを転がしてチャンス作り、CTBギオルギ・クベセラゼのトライを演出している。

 試合には、ウルグアイ、ジョージアの両国からはるばるやってきたサポーターたちが情熱のこもった声援を送り続け、晴天の熊谷ラグビー場は、いつになく熱い盛り上がりをみせた。