ワールドカップ優勝候補のアイルランド代表を破る逆転トライを決めた日本代表WTBの福岡堅樹は、「これまでやってきたハードなことが報われてうれしい気持ちでいっぱい」と歴史的勝利を振り返った。
ワールドカップ前最後のテストマッチだった9月6日の南アフリカ戦で右ふくらはぎを痛め、肉離れではなかったが、開幕戦のメンバーからは外れていた。アイルランド戦も当初は出場予定の23名リストには入っていなかったが、背番号11をつける予定だったウィリアム・トゥポウの状態がよくなく、ベンチ入りとなった。
ジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチは福岡の起用について、「キャプテンズランで調子が良かった。来週、サモア戦に出そうと思っていたが、ベンチスタートから出てもらった。大舞台で戸惑ったと思うが、打開してくれた」とスピードスターの復活を喜ぶ。福岡本人は、「ひとつ、ここをターゲットに間に合うようにリハビリしていたので、いい準備ができていた」とコメントした。
値千金の後半18分の逆転トライについては、「チームのみんなが体を張ってくれて置くだけだった。みんなに感謝したい」と福岡。終盤、インターセプトからの独走はゴール寸前で止められたことについては、「本当は走り切れたら最高だったけど、コンディションがまだまだ足りない部分があった」と、さらなる活躍を誓う。
次は10月5日のサモア戦。
「勝った試合のあとは余韻がある。前回のワールドカップ(南ア戦後)の中3日とちがって、時間があるので今日はしっかり喜んで切り替えたい」