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歴史的快挙遂げた日本代表ジョセフHC 「力を結集して勝利に結びつけることができた」

2019.09.29

アイルランド代表を破り歓喜の日本代表(Photo: Getty Images)


 世界ランキング2位だったアイルランド代表を、ワールドカップという最高舞台で倒した。歴史的勝利を遂げた日本代表のジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチは、「自分たちの信念を貫いた。アイルランドは明らかに非常にクオリティーの高いチームだが、我々はこの試合に時間を掛けて準備した。この3年間、焦点を当ててきた。そういった意味でアドバンテージがあった」と振り返る。選手たちのハードワークを称え、コーチ陣の貢献もあったと語る。「素晴らしい(長谷川慎)スクラムコーチがおり、トニー・ブラウン(アタックコーチ)のゲームプランも良かったし、力を結集して勝利に結びつけることができた」

 前半20分までに相手に2トライを奪われたが、残り約60分間は無失点。ディフェンスも大きな勝因となった。
「クロスキックでトライされたところで予期しないところはあった。非常に厳しいアイルランドのアタックをなんとか持ちこたえることができた。選手を誇りに思う」

 マン・オブ・ザ・マッチに選ばれた堀江翔太ついて指揮官は、「非常に状態が良く、クオリティーが高い選手。セットプレーでも非常に良かった。フッカーでキックもするし、フランカーのようにジャッカルもできたり、プロップのようなプレーもするし、だからこそチームが良いプレーをできた」と称えた。

 この試合、主将のリーチ マイケルはベンチスタートだったが、バックローのアマナキ・レレイ・マフィが負傷したため、予定より早めの前半30分から出場、激しいタックルなどで仲間を鼓舞した。
「素晴らしい選手で、みんなの自信も高めてくれた。正念場で使おうと思ったが、思ったより早い時間になった。でも、いま思えば良かった」とジョセフ ヘッドコーチ。
 リーチ以外にもリーダーを育ててきたことも長年の強化の成果とし、「1週間のプロジェクトではない。この数年のセレクションも一つの要素。ピーター(ラブスカフニ)がプレーしているのも一つの要素。リーチが唯一のリーダーと見られているが、こういった文化を形成してきた。それぞれが貢献する文化をつくってきた」と語る。

 日本代表初のワールドカップ準々決勝進出へ向け、あと2試合。
「いまはこの瞬間を楽しんでいる。今日勝ってもスコットランドに負けることもある。先は考えず、今日はビールを飲みたい」

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