ラグビーワールドカップで初のベスト8入りを目指すイタリアが、2連勝だ。プールBの初戦でナミビアを倒したあと、中3日で臨んだカナダ戦も48－7と快勝し、2試合連続でトライボーナスポイントを獲得（1試合で4トライを挙げたチームに勝点1が加算される）。南アフリカ、ニュージーランドという大国に挑戦する前に、総勝点はフルポイントの10に伸ばした。
9月26日、福岡・東平尾公園博多の森球技場。初戦のメンバーから10人替え、主将のNO8セルジョ・パリッセなども欠いたイタリアだったが、チーム力の違いを見せた。
PGで先制したイタリアは前半7分、ゴール前のスクラムからNO8ブラーム・ステインが持ち出し、パワフルに突進してタックラーを弾き飛ばしトライ。12分にはゲームキャプテンを任されたLOディーン・バッドも走りで魅せてリードを広げた。
17－0で迎えた後半早々にFLセバスチャン・ネグリがトライゲッターとなってボーナスポイントに王手をかけると、58分（後半18分）、モールで押し込んだイタリアに対してカナダが反則を犯し、レフリーはペナルティトライを宣告、イタリアは勝利を引き寄せ目標をクリアした。イタリアはその後、3トライを追加し大勝となった。
この試合が今大会初戦だったカナダは、何度もチャンスを作りながらフィニッシュできず天を仰いだが、68分、SOピーター・ネルソンが自陣からブレイクスルーで大きくゲインすると、右外でボールをもらいスピードに乗ったWTBアンドリュー・コーが軽快なステップから1対1に勝ってコーナーにトライを決め、一矢報いた。