プールAのサバイバルにおいては互いに絶対に負けられない一戦。
すでに開幕戦で日本と戦い、敗れているロシア(勝ち点0)に、これが初戦となるサモアがアタック。34ー9で締め、底力を見せた。サモアは4トライ以上でボーナスポイントも獲得。勝ち点5でアイルランド、日本に並んだ。
ロシアは、中3日という最も厳しい日程の難所だったが、日本戦とまったく同じ15人を先発に並べてきた。まさに必勝の布陣。序盤から互いがフィジカルをもろにぶつけ合う、エモーショナルなゲームになった。
サモアが先制トライ後も、忍耐強く前に出てディフェンスをするロシアは、PGを2つもぎ取って、25分までに6-5。互角の勝負に持ち込んだ。
一方のサモアはCTBレイ・リーローが相手の肩より上へのタックルでイエローカードに。わずか1分後、同じくサモアのHOモトゥ・マトゥウもハイタックルで一時退場に。前半、早くも勝負の時間帯が訪れたが、このサモア13人、ロシア15人の10数分をしのいだことが、後半のサモア攻勢の布石となった。
44分、サモアは大外のランニングでゲインを重ね、NO8アファ・アモサが右中間に飛び込むトライで逆転、サモアが10-6とした。3分後にロシアSOユーリー・クリシュナレフのDGで1点差に詰め寄られたが、この後はサモアが強さに加え、ボール扱いの巧みさとスピードを見せつけた。後半出場のPRレイ・ニウイアとWTBエド・フィドウのコンビネーションで、相手に指触れさせぬトライを獲得(48分。サモア17ー9に)、その後、さらに3トライを重ねて突き放した。
サモアと日本は10月5日に対戦する(日本の次戦は9月28日 vsアイルランド)。