自身3大会目のワールドカップ出場を果たした経験豊富な日本代表スクラムハーフ、田中史朗が、9月23日に記者会見をおこない、開幕戦の感想や次戦への意気込みを語った。
3日前に東京スタジアムで開催されたロシア代表との開幕戦は、後半20分から出場して勝利に貢献。スーパーラグビー初の日本人プレーヤーになるなど、世界を意識し、多くの人に夢や希望を与えたいと日本ラグビー界の先頭を走ってきた田中は、自国初開催となった大舞台の歴史的な一日をこう振り返った。
「自分が思い描いていた通りの映像。赤白のジャージーを着てみんなが国歌を斉唱してくれて、日本として世界に戦いにいけると感動したし、うれしかった。あれだけのファンの方に応援していただいているので、日本の桜を背負って戦う限り、絶対勝たないといけないと感じた」
悲願のベスト8入りを目指し、次は、世界ランキング1位にもなった優勝候補のアイルランド代表に挑む。プールAの初戦でライバルのスコットランドに快勝したアイルランドについて田中は、「FWがすごく力強く、ミスが少なかった。雨が降っている中であれだけミスが少ないのは、やっかいだなという印象があった」。
勝てばベスト8入りへ大きく前進する注目の一戦は、9月28日に静岡・小笠山総合運動公園エコパスタジアムでおこなわれる予定で、「天候次第だと思う。雨が降ればキックが多くなると思うし、降ってなければボールをキープしてくると思う」という田中。（アイルランドXVも含め）過去9回戦って一度も勝ったことがない強敵との対戦になるが、「アイルランドより日本の方がレベルアップしていると感じているので、差がどれだけ縮まっているかを次の試合で見てもらえたら」と闘志を燃やす。