ラグビーリパブリック

ロシアはもう2試合目。熊谷ラグビーロードを歩いてみた

2019.09.24
熊谷で手渡されたブックレット(撮影:BBM/以下同)

熊谷で手渡されたブックレット(撮影:BBM/以下同)

 興奮の開幕戦からはや4日。

 はや4日とはえ、濃密な体験が続き4日しかなかったとは思えない90時間ちょっと。

 日本と戦い、試合後の潔い、男らしい応対でファンを増やしたロシアのワシリー・アルテミエフ主将は、もうすぐワールドカップ2試合目を戦おうとしている。

 中3日はしんどいはずだ。相手はこれが初戦となるサモア。プールAの同居人として勝ち点的にも気になるが、ロシアがどんな戦いをするかみておきたい。あのキャプテンがどんなふうに戦うのか、熊谷に行くところだ。近くて遠い隣国との、貴重な接点である気もする。

下記、主に写真でお伝えするのは、ロシア戦が行われる熊谷ラグビー場についての気楽な記事だ。

熊谷駅からラグビー場へほぼまっすぐ伸びる「熊谷ラグビーロード」の「歩いてみた」レポートである。写真の状況は9月6日、日本vs南アフリカ戦 時点のものであるので悪しからず。

結論として私は、一度は熊谷ラグビー場へ、歩いて行ってみると楽しい、とおすすめしておきたい。

熊谷駅で手渡されたガイド、のっけから驚くのはこの姿勢である。

依頼されている。頼まれたら断れない性格の人は困る。

白いクマたちのガイドブックレットには、沿道歩きを楽しむ情報がいっぱいだ。

 考えてみれば、ロシアのエンブレムにはクマが描かれている。妖力を持ったとてつもなく強いクマなのだそうだ。

 熊谷のスクとマム(あの白いクマたち)。からのメッセージ

「ラグビーロード」を歩いて支援してもらえませんか。

世界中のラグビーファンに
満足してもらえるスタジアムが完成しました。

ただ、駅からすこし遠いです。
試合の日には交通状況に不安があります。

そこでおねがいです。
みなさんが安全でたのしい1日を送れるように、
駅とスタジアムをつなぐ「ラグビーロード」を
歩いていただけませんか。

「ラグビーロード」にはたくさんのお店があり
まち全体が「スクマム!」を組んで
歩いていただくみなさんをおもてなしいたします。

その日、歩いていただいた方はクマガヤにとって英雄です。

熊谷市


 さっそく歩く。

 公共サービス系の建物にはでかでかとこのサイン。クマガヤは本気だ

 駅から歩いて10分、つい休憩したくなっちゃう(確認ですが、撮影は9月6日です)

fff

 熊谷市が作ったラグビータウンのメッセージキャラクター「スクとマム」だ。ワールドカップ後も、ラグビー タウンという 町のオリジナリティを発信していく。

 励みになる。その気になれば7分ちょいで着ける気になる

 おかげさまで創業60年! ハタヤスポーツの吉岡さん(専務取締役)。沿道往路右手にお店を出していた。高校選抜大会ではオリジナルTシャツを作り、これが全国の出場チームに好評に。

 日本代表のジャージーなども売っていた!

「梅林堂ラグビーロード店」さんのご協力だそうです!

 何よりすごいのは、沿道のボランティアの皆さんの温かさ、元気ぶり。車に乗っている人にも、ちぎれんばかりに手を振ってくれます! 今回のワールドカップのボランテイアは、駅からスタジアムの間に400人もいらっしゃいます。

 ボランティアじゃなくても、ロードを盛り上げ、支えてくださっている皆さんがいます。JAくまがや の皆さんは手製の休憩所まで用意してくれています!

 ずいぶん飛ばしてゴール付近、ここが、スタジアム前ラストのコンビニ(ローソン熊谷今井店)。

「くまがやドーム入口」交差点の手前だ。

 奥に見えるトラックは、冷却用の氷をイベント中に常備するためのもの。

 ハイネケンはじめ、ビールはもう、存分に冷やしてあるとのこと。

道のりの前半にある箱田などには、休憩所を完備されている。無理はせず、休み休みで、行きましょう。

確認ですが、これらの画像は9月6日時点のものです

徒歩50分は、数字的におかしくて知人を誘いやすい。その距離をふつう今の人は徒歩しない。だからこの道には、歩いてみたくて歩くのさ、という人しかいない。なかなかいい雰囲気です。私は今日も歩いてみます。(成見宏樹)