興奮の開幕戦からはや4日。
はや4日とはえ、濃密な体験が続き4日しかなかったとは思えない90時間ちょっと。
日本と戦い、試合後の潔い、男らしい応対でファンを増やしたロシアのワシリー・アルテミエフ主将は、もうすぐワールドカップ2試合目を戦おうとしている。
中3日はしんどいはずだ。相手はこれが初戦となるサモア。プールAの同居人として勝ち点的にも気になるが、ロシアがどんな戦いをするかみておきたい。あのキャプテンがどんなふうに戦うのか、熊谷に行くところだ。近くて遠い隣国との、貴重な接点である気もする。
下記、主に写真でお伝えするのは、ロシア戦が行われる熊谷ラグビー場についての気楽な記事だ。
熊谷駅からラグビー場へほぼまっすぐ伸びる「熊谷ラグビーロード」の「歩いてみた」レポートである。写真の状況は9月6日、日本vs南アフリカ戦 時点のものであるので悪しからず。
結論として私は、一度は熊谷ラグビー場へ、歩いて行ってみると楽しい、とおすすめしておきたい。
熊谷駅で手渡されたガイド、のっけから驚くのはこの姿勢である。
依頼されている。頼まれたら断れない性格の人は困る。
白いクマたちのガイドブックレットには、沿道歩きを楽しむ情報がいっぱいだ。
考えてみれば、ロシアのエンブレムにはクマが描かれている。妖力を持ったとてつもなく強いクマなのだそうだ。
熊谷のスクとマム(あの白いクマたち)。からのメッセージ
「ラグビーロード」を歩いて支援してもらえませんか。
世界中のラグビーファンに
満足してもらえるスタジアムが完成しました。ただ、駅からすこし遠いです。
試合の日には交通状況に不安があります。そこでおねがいです。
みなさんが安全でたのしい1日を送れるように、
駅とスタジアムをつなぐ「ラグビーロード」を
歩いていただけませんか。「ラグビーロード」にはたくさんのお店があり
まち全体が「スクマム!」を組んで
歩いていただくみなさんをおもてなしいたします。その日、歩いていただいた方はクマガヤにとって英雄です。
熊谷市
さっそく歩く。
公共サービス系の建物にはでかでかとこのサイン。クマガヤは本気だ
駅から歩いて10分、つい休憩したくなっちゃう(確認ですが、撮影は9月6日です)
熊谷市が作ったラグビータウンのメッセージキャラクター「スクとマム」だ。ワールドカップ後も、ラグビー タウンという 町のオリジナリティを発信していく。
励みになる。その気になれば7分ちょいで着ける気になる
おかげさまで創業60年! ハタヤスポーツの吉岡さん(専務取締役)。沿道往路右手にお店を出していた。高校選抜大会ではオリジナルTシャツを作り、これが全国の出場チームに好評に。
日本代表のジャージーなども売っていた!
「梅林堂ラグビーロード店」さんのご協力だそうです!
何よりすごいのは、沿道のボランティアの皆さんの温かさ、元気ぶり。車に乗っている人にも、ちぎれんばかりに手を振ってくれます! 今回のワールドカップのボランテイアは、駅からスタジアムの間に400人もいらっしゃいます。
ボランティアじゃなくても、ロードを盛り上げ、支えてくださっている皆さんがいます。JAくまがや の皆さんは手製の休憩所まで用意してくれています!
ずいぶん飛ばしてゴール付近、ここが、スタジアム前ラストのコンビニ(ローソン熊谷今井店)。
「くまがやドーム入口」交差点の手前だ。
奥に見えるトラックは、冷却用の氷をイベント中に常備するためのもの。
ハイネケンはじめ、ビールはもう、存分に冷やしてあるとのこと。
道のりの前半にある箱田などには、休憩所を完備されている。無理はせず、休み休みで、行きましょう。
徒歩50分は、数字的におかしくて知人を誘いやすい。その距離をふつう今の人は徒歩しない。だからこの道には、歩いてみたくて歩くのさ、という人しかいない。なかなかいい雰囲気です。私は今日も歩いてみます。(成見宏樹)