ラグビー日本代表主将のリーチ マイケルはプレッシャーがあったことを認めた。ラグビーファンだけでなく、多くの人々の期待を背負った日本開催ワールドカップの開幕戦。確かにリーチは戦前から、9月20日のロシア戦を「4試合のなかで一番きつい試合になる」と言っていた。
キックオフのボールをキャッチできなかった。
「しょっぱなのミスは、ボク」
風があったのか、精神的なプレッシャーか、それとも、照明でボールがよく見えなかったのか……。
「全部だと思う。緊張があった」
潔い。そして、相手への敬意も忘れなかった。「今日のロシアは本当に強かった」
華やかな開会式のあと、満員の東京スタジアム、45,745人の観客の前でオープニングゲームを戦った。全国各地でパブリックビューイングがおこなわれ、テレビ、新聞、雑誌、インターネットなど多くのメディアでもラグビーが語られている。そして、日本国総理も激励に訪れていた。
「満員のスタジアムで白と赤のジャージーにとても感動した」とリーチ主将。「最後に安倍総理がロッカールームに来て声をかけてくれて、日本ラグビーの盛り上がりをすごく感じる。今でも道を歩いていて声をかけられるし、外国のファンも多くてこれから良い大会になると思う」
悲願のベスト8入りを目指す日本代表の次戦は9月28日。静岡県の小笠山総合運動公園エコパスタジアムで世界ランキング1位(9月16日時点)のアイルランド代表と対戦する。
「(アイルランドは)とても強い。ミスをあまりしないチーム。警戒する選手はたくさんいる。一番気をつけないといけないのはセットピースなので、スクラムモールとラインアウト、そこでしっかり自分たちの精度を高くやっていかないと試合の流れをつかむのが難しくなる」
気持ちは前向き。リーチ主将は、しっかり準備をして臨むと言った。