16年ぶり2度目のラグビーワールドカップ優勝を狙うイングランド代表が、9月22日に札幌ドームで2019日本大会の初戦を迎え、トンガ代表に35-3で快勝した。4トライを挙げたためボーナスポイントもゲットして勝ち点5となり、フランス代表、アルゼンチン代表らと一緒の“死の組”といわれるプールCで暫定トップに立った。
< この試合のハイライト動画はこちら ↓ >
3-3で迎えた前半23分、イングランドはFLサム・アンダーヒルがゴールに突っ込むも、必死に体を張ったトンガのCTBシアレ・ピウタウ主将とNO8マアマ・ヴァイプルにグラウンディングを阻まれたが、直後、スクラムから攻め、走り込んできたCTBマヌー・トゥイランギがパワフルに突進し、トンガの懸命のディフェンスにからまれながらも執念でインゴールにねじ込み、TMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル)でトライが認められた。
30分には、すばやく鮮やかなパス回しから、空いたスペースをWTBジョニー・メイが大きくゲインし、パスを受けたトゥイランギがゴールへ駆け抜け連続トライ。
36分のアタックは、またもトンガのしぶとい守りにトライを阻まれたが、ペナルティゴールで加点し、18-3で折り返した。
後半早々、トンガに反則があり、イングランド主将のCTBオーウェン・ファレルはショットを選択し自ら成功。
56分(後半16分)には敵陣深くのラインアウトから強力なドライビングモールで得点し、リードを広げた。
そして76分、途中出場のWTBジョナサン・ジョセフが中央を切り裂いてHOルーク・カウワンディッキーのトライを演出し、ボーナスポイント獲得となった。
一方、赤いジャージーを着た南の島の勇敢な男たちは最後まで魂あふれるラグビーを見せたが、白い巨大な壁を崩すことはできなかった。
次戦、イングランド代表は中3日でフレッシュなアメリカ代表と神戸市御崎公園球技場で対戦、トンガ代表は28日に東大阪市花園ラグビー場で同じく黒星発進のアルゼンチン代表と激突する。