ラグビーリパブリック

「まるでフェラーリ」と称賛された松島 チーム一丸を強調

2019.09.22

ワールドカップ日本大会、開幕戦でハットトリックを決めた松島幸太朗(Photo: Getty Images)


 ワールドカップで3トライを記録した初の日本代表選手となり、開幕戦のプレイヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれた松島幸太朗は、「みんなでつないで取れた。“ワンチーム”、チームはひとつになって戦っている。ファンの応援も耳にしっかり届いて、それが原動力になった」とコメントした。

 初めて日本で開催されているラグビーワールドカップ。この国で、かつてないほどラグビーが注目され、日本代表に大きな期待がかかっている。9月20日、観客4万5745人が熱狂した東京スタジアムで、桜のジャージーを着た男たちは大きなプレッシャーを感じ、勇敢だったロシア代表に苦しめられたが、30-10で勝利し、ボーナスポイントも獲得して結果的に好スタートを切った。

「思った以上にみんな緊張していた。焦りというよりもちょっと硬いイメージがあった」

 開幕戦のチームをそう振り返った松島自身は、前回大会を経験していたこともあって、落ち着いていて、周りをしっかり見れていたことが大舞台での活躍につながったという。スペースはどこにあるか、瞬時に察知して防御網を切り裂いた。

 チームにいい流れをもたらした松島について、ジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチは「フェラーリが突進するようだった」と称賛した。

 日本代表は悲願のベスト8以上を目指している。松島は浮かれることなく、ロシア戦の反省も述べた。
「全体的にノックオンやミスが多かった。それに、僕だけじゃなくて、チームとしてもっとトライをできたと思う。そこをしっかり仕留められないとこの先の戦いは厳しい戦いになるので、修正したい」

 9月28日には静岡・小笠山総合運動公園エコパスタジアムで、世界ランキング1位のアイルランド代表と対戦する。
「(開幕のロシア戦で)ワールドカップの雰囲気をみんな知ることができたと思うので、硬さは、次の試合ではとれていたらいいなと思います」
 
 ラグビーファンだけでなく、日本中の多くの人を興奮させた26歳の松島は、仲間とひとつになって戦う。
「One Team(ワンチーム)」。ラグビー日本代表の合言葉であり、松島が勝利後に何度も発した言葉である。

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