ラグビーリパブリック

痛恨ミスの日本代表トゥポウ、汚名返上を誓う。「言い訳はしない。自分に厳しくありたい」

2019.09.21

序盤に痛恨のミスを犯したウィリアム・トゥポウ(右)。ロシアに先制トライを許した(Photo: Getty Images)

 勝ったのに表情が浮かないですねと記者から尋ねられても、ウィリアム・トゥポウは笑顔を見せなかった。

「ハッピーだよ。チームパフォーマンスはね。勝つことができたし、ボーナスポイントも獲得できた。しかし、個人のパフォーマンスはもっとできたと思う]

 9月20日、東京スタジアムでおこなわれたラグビーワールドカップ2019開幕戦。トゥポウは桜のジャージーの背番号15をつけて夢の舞台に立ったが、大きなミスを犯すなど、ベストパフォーマンスにはほど遠かった。前半4分のロシアの先制トライは、ハイボールに対するトゥポウの落球から生まれた。同じようなハンドリングエラーはその後もあった。

 風が原因だったのか? 照明が目に入ったのか?

「言い訳はしない。捕るべきボールだったと思う。特に2回目はね。いいポジショニングをすれば早く展開ができるのだが……。今日はミスが出てしまった」

 松島幸太朗のトライをアシストするシーンもあったが、全体的に精彩を欠き、不安定だったハイボール処理だけではなく、タックル成功率も62%と低かった。

「自分に厳しくありたい」

 次のアイルランド戦へ向け、ビデオをしっかり見直すとトゥポウは言った。

「私は家族、友人、サポートしてくれる方々のおかげでこの舞台に立てている。自分に厳しくすることで恩返しをしたい」

 汚名返上を心に誓う。

ウィリアム・トゥポウ。気持ちを切り替え、次戦では力強い走りも見せたい(Photo: Getty Images)
Exit mobile version