ラグビーリパブリック

初戦ライバル、ロシアは「計画遂行に徹する」

2019.09.16
メディアの質問にフレンドリーに応えたロシア。リン・ジョーンズ監督もにこやかだった(撮影:BBM/以下同)

メディアの質問にフレンドリーに応えたロシア。リン・ジョーンズ監督もにこやかだった(撮影:BBM/以下同)

 9月20日にいよいよ開幕。日本で開催されるワールドカップに向け、出場20か国がウェルカムセレモニーなどの行事に各地で参加している。14日夕刻、さいたま市のラグビーキッズたちが迎えたのは、日本初戦の相手、ロシアだ(さいたま市プラザウエストにて)。

 セレモニー後、メディアの質問に答えたリン・ジョーンズ監督は、は2018年5月に就任。前回出場の2011年大会時から数えて5人目の指揮官(2015年は予選突破ならず)にあたる。

「1年間、この大会のために準備してきた。自分たちが初戦で戦う相手(日本)がどんなチームかはよく知っている」(ジョーンズ監督)。

 警戒するべき選手を問われると「個別の選手より、チームとしての怖さがある」と述べながら、背番号で「11番、8番、9番、10番」と番号をあげた。ちなみに2018年11月の対戦時の該当選手は、福岡堅樹、ツイ・ヘンドリック、茂野海人、松田力也。監督自身がチェック済みだという直近の南ア戦では、福岡堅樹、アマナキ・レレィ・マフィ、茂野海人、田村優だ。

 FBのワシリー・アルテミエフ主将は、監督就任からの1年間、「監督のやりたいラグビーをチームで表現すること、そして、選手一人ひとりを監督に知ってもらうこと」を重視して、過ごしてきたと振り返る。

 日本について聞かれると「とても強いチームです」と静かに答えた。「日本は、リーチマイケル主将のリードで、ここ数年の躍進を遂げてきたと思う。SHとSOの連携が素晴らしいチーム。FWも強く、運動量がある。強いチームです、ただ…」

 付け加えた。

「ただ、私たちは私たちの計画を遂行するだけです」

*ロシアの歓迎セレモニーでは……ロシア公認キャンプ地の一つ・さいたま市の市長清水勇人氏が歓迎の挨拶。「みなさんをお迎えするにあたって、ロシア文化に親しむイベントなども行ってきた」と市をあげてのサポートを選手たちに伝えた。会場は地元のラグビー少年少女、市民、関係者など300人が集まった。アルテミエフ主将と市長は、恒例の、だるまの目入れも。オープニングの和太鼓「批魅鼓(ひみこ)」の皆さんの演舞は、ロシアチーム一行の胸を打った。「ドラムスは、本当に素晴らしかった」とジョーンズ監督。


キャップをかぶってダルマを抱えるHOスタニスラフ・セルスキー。各地のウエルカムイベントで使われている目入れのダルマは、チームカラーで彩られている。ロシアは赤に青
優しい受け答え。198センチのLOアンドレイ・オストリコフ。日本の気候によって戦術をアレンジするかと問われ、「一切変えることはありません。進めてきた計画通りにやる」
FBワシリー・アルテミエフ主将。「今大会で最高の戦績を残したい。それが何かは、メンバー全員の胸の中にあります」
記念キャップを被って写真に収まるロシア一行
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