2014年にスタートしたニュージーランドで語学とスポーツを学ぶ政府公認の「Game on English」(GOE)プログラム(スポンサー:フォンテラ・ジャパン、ニュージーランド大使館・エデュケーションニュージーランド後援)も6年目をむかえた。ニュージーランド酪農最大手のフォンテラ・ジャパンは、CSR(社会貢献活動)の一環として毎年夏休みに関東スーパーリーグ参加各校から1名を3週間ニュージーランド留学へ送っている。
9月2日、プログラムに参加した総勢約30名が東京都品川区にあるフォンテラ・ジャパン社に集まり交流を楽しんだ。
1期生でオタゴのダニーデンでのプログラムに参加した明治大学(國學院栃木高校出身)主将の武井日向選手は、「ニュージーランドでの練習や試合を通じてラグビーを楽しむことを学び、英語学習の意識が上がった」と語り、青山学院大学(東京高校出身)4年の渡邊将也選手は「ウエイトレーニングの効果的な方法やコーチングの違いなど多くを学べた」と話す。2期生でワイカト大学でのプログラムに参加した立教大学(茗渓学園出身)3年の亀井駿選手は、「ラグビーだけでなく進路の選定など英語学習への動機づけにもなった」と振り返り、流通経済大学(流通経済大学付属柏高校出身)3年の坂本侑翼選手は、「留学後は海外ラグビーに目が向き英語勉強も楽しくなった。今ではチームメートの留学生とも積極的にコミュニケーションをとるようになった」と語った。
高校時代の留学が英語、ラグビーだけでなく国際感覚の向上とさまざまな効果を上げていることがわかる。プログラム参加者は大学進学後も一線でラグビーを続けているが、ラグビーを離れている学生も他競技や音楽活動、IT企業で活動するなど留学経験を活かしてさまざまな分野で活躍している。
今後も多くの高校生や大学生がニュージーランドでのスポーツ&語学留学を通じて多くのことを学び、国際社会で活躍することを期待したい。
(文:山口大学 西尾建)