日大の快進撃が止まらない。
関東大学リーグ戦1部の開幕戦で6年ぶりに法政大を破り、今度は14年ぶりに流経大から勝ち星を挙げた。
日大のPR坂本駿介キャプテンは分厚い胸を張った。
「今年の目標はリーグ戦の優勝。大学選手権に出て、ベスト4を目指しています」
9月8日、茨城・龍ケ崎市のたつのこフィールド。日大が34−28で流経大を振り切って開幕2連勝とした。関東大学リーグ戦1部は第2週を終え、開幕2連勝は東海大と日大の2校のみ。
先にスコアを動かしたのは流経大。開始2分でCTBイノケ・ブルアが右サイドを突破し、ホームタウン・龍ケ崎市の観客を沸かせた。
しかし日大も反撃。前半5分にLOテビタ・オト、10分には獅子奮迅だったNO8シオネ・ハラシリが連続トライ。
10−7とリードした日大は、相手ボールスクラムを猛プッシュでターンオーバーするなど、自慢の強力スクラムで主導権を握る。得意プレーはセービングというハードワーカー、FL須藤拓真が言った。
「日大はスクラムに自信を持っていて、スクラムで優位になるとBKも盛り上がります。ファーストプレーで前に出ることができて、流れは持っていける、と思いました」
前半25分に流経大のCTBブルアに突破を許してトライを奪われたが、以降は日大がハーフタイムをまたぎ4連続トライ。
得点機にスピードアップするアタックで、前半31分にSH村上陽平、同37分にWTB杉本悠馬、同43分にはCTBフレイザー・クワークがスコア。流経大はWTB中根稜登らが鮮やかなゲインを見せるが、得点には至らない。
29−14で折り返した後半13分には、流経大の反則から得点機を迎えてNO8ハラシリがスコアラーに。
流経大は最終盤の後半39分にCTBヴィリアメ・タカヤワ、同45分にFB河野竣太がショートサイドを切り裂いてトライ。怒濤の追い上げで6点差に迫ったが、日大はFB粟津勇哉が上げたキックオフボールを確保。歓喜の時を迎えた。