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筑波大、慶大を倒す。ラストワンプレーで劇的勝利

2019.09.08

ラストプレーで逆転。17-14で筑波大が慶大を破った(撮影:大泉謙也)

 嗚咽する者もいた。
 筑波大のキャプテンを務めるSH杉山優平(大阪桐蔭)が、仲間の涙の理由を教えてくれた。
「この4年間、1度も早慶明、帝京大学に勝ったことがありませんでした。その壁をぶち破ろうと・・・。長かったので、最高です」
 
 9月8日(日)、茨城・龍ケ崎市のたつのこフィールドで、関東大学対抗戦Aの筑波大×慶大が行われた。
 慶大は優勢のスクラム、ブレイクダウンでたびたびPKを奪い、試合のほとんどを敵陣で戦った。前半23分には敵陣ラインアウトからFL川合秀和(國學院久我山)が、ラックサイドの間隙を走り抜けて先制トライ。ゴール成功で7点を奪った。
 
 慶大の7点リードで折り返した後半も、序盤から慶大のペース。後半6分には先発FWで唯一の1年生、LO今野勇久(桐蔭学園)がチーム2トライ目。
 
 ディフェンスで粘り続けていた筑波大は、後半9分、インゴールでクロスキックを捕球したWTB島田悠平(國學院久我山)がトライ。少ないチャンスをものにすると、同38分にもWTB島田がトライを挙げて2点差に。
 しかしゴールキックは外れ、筑波大のビハインドは2点(12−14)。このまま試合終了かと思われた後半44分、CTB岡崎航大(長崎北陽台)のビッグゲインからフェーズを重ね、最後は左隅でWTB仁熊秀斗(石見智翠館)が競争に勝ち、殊勲の逆転トライ。17−14の劇的勝利を遂げた。

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