ラグビーリパブリック

横浜にラグビー発祥の記念碑

2019.09.05

除幕式には神奈川県知事・黒岩祐治氏、横浜市長・林文子氏らも出席。横浜・中華街の一角で盛大に行われた(撮影:BBM)

 9月5日に横浜市中区の山下町公園に「ラグビー発祥地 横浜」と銘打った記念碑が建てられ、その除幕式が行われた。

 日本ラグビーの発祥には諸説あるが、有名なのは、1899年に慶應大の英語講師E・Bクラーク氏が、学生たちに教えた、という事始め。今回記念碑が建てられたのは、それよりも前に、外国人によってラグビーがプレーされていたことを記すものだ。

 発見のきっかけは、「横浜フットボールクラブ」の後継団体(YC&AC)のメンバー、マイク・ガルブレイスさんが、まげを結った日本人の前で英国人がラグビーをするイラストが掲載された雑誌「ザ・グラフィック」(1874年4月18日号)を入手したこと。

この光景は1873年(クラークさんのラグビー指南の26年前)に横浜で行われたラグビーの模様だった。

 歴史を調べていくと、横浜に駐屯していた英国兵らが1866年(慶応2年)に設立した「横浜フットボールクラブ」が、アジア初のラグビークラブだといえることが分かった。

2015年には英国の世界ラグビー博物館にこの史実が認定され、これを受けて神奈川県ラグビー協会の長井勉さんが記念碑設置の活動を始めた。設置には多くの人の浄財が寄せられた。

「ワールドカップ決勝の地に記念碑を建てることができてうれしい」。長井さんとマイクさんは笑顔を見せた。

所在地は横浜市中区山下町135 (撮影:BBM)

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