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日本のアウェイムードも気にしない? スコットランドが敵地でジョージアを圧倒

2019.09.01

走りでも魅せたスコットランドの司令塔フィン・ラッセル(Photo: Getty Images)

 今秋、日本で開催されるラグビーワールドカップのプールステージで日本代表から強いライバル視をされるであろうスコットランド代表は、ジョージア時間の8月31日、完全アウェイの雰囲気のなかでおこなわれた歴史的なテストマッチで快勝し、自信をつけたに違いない。初めてトビリシに遠征し、5大会連続のワールドカップ出場を決めているジョージア代表とディナモアリーナで対戦、44-10と圧倒した。

 スコットランドは序盤からボールを支配した。初めてティア1ネーション(強豪国)の代表チームをホームに迎えたジョージアの男たちは、魂からぶつかって勇ましくチャレンジしたが、反則が続き、スコットランドがPGで得点を重ねてリズムをつかんだ。
 13分にはSOフィン・ラッセルの突破から次々とつなぎ、LOベン・トゥーリスがトライ。
 ラッセルは、18分にはディフェンス裏へのチップキックでチャンスメイクし、紺色のジャージーは瞬く間に敵陣深くに入り、CTBローリー・ハチンソンが防御網を切り裂きゴールに持ち込んだ。

 スコットランドはこの試合、世界トップクラスともいわれるジョージアのスクラムに押し勝つ場面もあった。

 23-3で折り返したスコットランドは46分(後半6分)、ゴール前中央のスクラムからすぐにボールを出し、CTBハチンソンがディフェンスを破って連続トライを挙げ、点差を拡大。

 スコットランドは堅守も披露し、50分頃から約7分間、怒涛の攻撃を繰り返したジョージアに1トライを許したものの、最後まで規律よく、集中力高く守り続け、勝利を引き寄せた。

 スコットランドのSOラッセルは、巧みなキックスキルで62分にもトライを演出しており、ワールドカップでぶつかるジャパンにとっては、封じ込めなければならないプレーメーカーである。