イングランド代表相手に42点差の大敗を喫し、開幕間近のラグビーワールドカップ2019日本大会へ向けてファンを心配させたアイルランド代表だが、それから一週間後の8月31日、カーディフのプリンシパリティスタジアムで世界ランキング1位のウェールズ代表と対戦し、22-17で競り勝った。
アイルランド代表が敵地カーディフで勝ったのは4年ぶり。
ワールドカップでは日本代表などと一緒のプールに入る。
アイルランドはテリトリーとボール支配率でやや下回り、ハンドリングエラーも多かったが、スクラムとディフェンスでウェールズにプレッシャーをかけ続けた。
3-3で迎えた前半17分、アイルランドはPRデイヴ・キルコインの力強い突進でブレイクすると、クイックリサイクルから、俊敏なWTBアンドリュー・コンウェイが抜けて大きくゲインし、WTBジェイコブ・ストックデールにつないでファーストトライを挙げた。
27分にはウェールズのパスが乱れ、ルーズボールを足にかけたストックデールがチェイスに勝って連続トライ。
アイルランドはこの試合、スクラム優勢で、そのセットピースで苦しめられたウェールズは反則を繰り返しPRにイエローカードが出てしまう。すると、敵陣深くで数的有利になったアイルランドは57分、7人に減った相手FWを圧倒し、ペナルティトライを獲得、22-3とリードを広げた。
堅守でも主導権を握ったアイルランドに対し、ウェールズは終盤、辛抱強いアタックで2トライを奪い返し5点差まで詰めたが、アイルランドが逃げ切った。