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W杯3連覇狙うNZ リハビリ中のレタリック選出! ベテランPRフランクス、ラウマペら落選

2019.08.28

キアラン・リード主将が率いるオールブラックス(Photo: Getty Images)

 ラグビーワールドカップ史上初の3連覇を狙うニュージーランド代表“オールブラックス”のスティーヴ・ハンセン ヘッドコーチとセレクターたちは、開幕まで約3週間と迫った日本での大舞台へ向け、スコッドメンバー31人(FW 17、BK 14)を決定し、8月28日に発表した。

 現時点での31人のテストキャップ総数は1,195(1人平均約38キャップ)、平均年齢は27歳と、国際経験豊富なメンバーがそろった。
 スコッドで最多121キャップを誇る主将のNO8キアラン・リード、LOサム・ホワイトロック、CTBソニービル・ウィリアムズは3大会目のワールドカップ出場。
 その一方で、2011年の自国開催大会優勝に貢献し、108キャップを重ねた31歳のベテランPRオーウェン・フランクスは外れた。
 フランクスと同じく、7月、8月のラグビーチャンピオンシップ(南半球4か国対抗戦)でプレーしていた弾丸ランナーのCTBンガニ・ラウマペもワールドカップスコッドには選ばれなかった。

世界最高のタイトヘッドプロップ(右PR)と呼ばれたオーウェン・フランクス(Photo: Getty Images)
選手層が厚いミッドフィールドで残ることができなかったンガニ・ラウマペ(Photo: Getty Images)

 負傷と個人的事情により自らオールブラックスを離れ、最近ようやくワールドカップ参加への意思をハンセン ヘッドコーチに伝えていたFL/NO8リーアム・スクワイアは、31人の中には入らなかったが、もし負傷者が出た場合、指揮官は追加招集の候補であることを明らかにした。

 バックローでは、6番候補のひとりと見られていたシャノン・フリゼルも涙をのんだ一方で、今年7月20日にデビューしたばかりのルーク・ジェイコブソンらが選出されている。

完治までもう少し時間がかかるブロディー・レタリックだが、欠かせないひとり(Photo: Getty Images)

 7月27日の南アフリカ戦で肩を脱臼したLOブロディー・レタリックは、まだ完治しておらず、プールステージの出場は不透明だが、準々決勝以降のノックアウトステージには欠かせない人物であり、選ばれた。

 スーパーラグビー準決勝で手の親指を骨折していたCTBライアン・クロッティは、ようやくプレー再開OKとなり、選出。今週末はカンタベリーの一員として国内大会に出場する可能性がある。

 7月、8月のテストマッチでのパフォーマンスが物足りないと評価され、所属クラブのオークランドにリリースされていたWTBリーコ・イオアネは、8月24日のベイ・オブ・プレンティ戦でトライを決めるなどアピールし、大舞台参加が認められた。

 オールブラックスは9月7日に地元ハミルトンでトンガ代表と本番前最後のテストマッチをおこない、9日に日本へ向けて出発する予定。ワールドカップではプールBに入り、9月21日に横浜でおこなわれる初戦で南アフリカ代表と激突。その後、カナダ代表、ナミビア代表、イタリア代表と対戦する。

パフォーマンスを高めるため8月はカウンティーズ・マヌカウの一員として
国内大会でもプレーしたソニービル・ウィリアムズ(Photo: Getty Images)

<ラグビーワールドカップ2019 ニュージーランド代表 スコッド>

【PR】
ジョー・ムーディー(クルセイダーズ/カンタベリー/30歳/40 caps) ※ 2015年大会出場
アトゥ・モリ(チーフス/タスマン/24歳/2 caps)
アンガス・タアヴァオ(チーフス/タラナキ/29歳/7 caps)
ネポ・ラウララ(チーフス/カウンティーズ・マヌカウ/27歳/19 caps)
オファ・トゥウンガファシ(ブルーズ/オークランド/27歳/29 caps)

【HO】
デイン・コールズ(ハリケーンズ/ウェリントン/32歳/64 caps) ※ 2015年大会出場
リーアム・コルトマン(ハイランダーズ/オタゴ/29歳/5 caps)
コーディー・テイラー(クルセイダーズ/カンタベリー/28歳/44 caps) ※ 2015年大会出場

【LO】
サム・ホワイトロック(クルセイダーズ/カンタベリー/30歳/111 caps)※ 2011、2015年大会出場
ブロディー・レタリック(チーフス/ホークスベイ/28歳/77 caps) ※ 2015年大会出場
パトリック・トゥイプロトゥ(ブルーズ/オークランド/26歳/24 caps)
スコット・バレット(クルセイダーズ/カンタベリー/25歳/30 caps)

【FL/NO8】
マット・トッド(クルセイダーズ/カンタベリー/31歳/20 caps)
サム・ケイン(チーフス/ベイ・オブ・プレンティ/27歳/63 caps) ※ 2015年大会出場
アーディー・サヴェア(ハリケーンズ/ウェリントン/25歳/38 caps)
ルーク・ジェイコブソン(チーフス/ワイカト/22歳/1 cap)
キアラン・リード(主将/クルセイダーズ/カウンティーズ・マヌカウ/33歳/121 caps) ※ 2011、2015年大会出場

【SH】
アーロン・スミス(ハイランダーズ/マナワツ/30歳/86 caps) ※ 2015年大会出場
ブラッド・ウェバー(チーフス/ホークスベイ/28歳/2 caps)
TJ・ペレナラ(ハリケーンズ/ウェリントン/27歳/58 caps) ※ 2015年大会出場

【SO/FB】
ボーデン・バレット(ブルーズ/タラナキ/28歳/77 caps) ※ 2015年大会出場
リッチー・モウンガ(クルセイダーズ/カンタベリー/25歳/12 caps)

【CTB】
ソニービル・ウィリアムズ(ブルーズ/カウンティーズ・マヌカウ/34歳/53 caps) ※ 2011、2015年大会出場
ライアン・クロッティ(クルセイダーズ/カンタベリー/30歳/44 caps)
アントン・レイナートブラウン(チーフス/ワイカト/24歳/37 caps)
ジャック・グッドヒュー(クルセイダーズ/ノースランド/24歳/9 caps)

【WTB/FB】
ジョージ・ブリッジ(クルセイダーズ/カンタベリー/24歳/4 caps)
セヴ・リース(クルセイダーズ/ワイカト/22歳/2 caps)
ジョーディー・バレット(ハリケーンズ/タラナキ/22歳/11 caps)
リーコ・イオアネ(ブルーズ/オークランド/22歳/26 caps)
ベン・スミス(ハイランダーズ/オタゴ/33歳/79 caps) ※ 2015年大会出場

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