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復活間近のポーコック、白血病克服のリアリーファノらがW杯へ! 豪代表スコッド発表

2019.08.23

世界的スターであるデイヴィッド・ポーコック。W杯スコッド発表イベントにて(Photo: Getty Images)

 20年ぶり3回目のラグビーワールドカップ優勝を目指すオーストラリア代表“ワラビーズ”のマイケル・チェイカ ヘッドコーチが、8月23日、開幕まで1か月と迫った日本大会に臨むスコッドメンバー31人(FW 17、BK 14)を発表した。

 ふくらはぎの負傷により約6か月間プレーできていないFL/NO8デイヴィッド・ポーコックだが、回復間近で、3大会目のワールドカップ参加が決まった。ポーコックは本番前最後のテストマッチとなる9月7日のサモア戦に出場する予定で、仮にそこでプレー不可だったとしても、前回大会で決勝進出に大きく貢献したハードワーカーに対する指揮官の信頼は厚い。

 ワールドカップ経験者はポーコックを含め13人。

 当落線上にいると見られていた元神戸製鋼選手のアダム・アシュリークーパーも選ばれ、35歳のベテランCTBはジョージ・グレーガンに次いでワラビーズ史上2人目のワールドカップ4大会出場選手になる。

 イングランドのサラセンズに所属する巨漢LOのウィル・スケルトンが追加招集されるのではないかと噂されていたが、スケルトンの名前は31人のリストの中になかった。セカンドローでは、ワールドカップ期間中に100キャップの大台に到達する可能性があるロブ・シモンズらがけん引する。

手前左からジェームズ・オコナー、ウィル・ゲニア、カートリー・ビール(Photo: Getty Images)

 フィールド外での問題行動などが原因で6年間ワラビーズから離れていた万能BKのジェームズ・オコナーは、今年チェイカ ヘッドコーチから再チャンスを与えられ、8月10日のニュージーランド戦勝利に貢献したパフォーマンスも評価され、2011年大会以来のワールドカップに臨む。

 ワールドカップ初参加となる選手のなかには、白血病を克服したクリスチャン・リアリーファノの名前もあった。不屈の精神でカムバックし、3年ぶりにゴールドジャージーを取り戻したリアリーファノは、10番候補として初めての大舞台に挑む。

大病から復活してワールドカップへの切符をつかんだクリスチャン・リアリーファノ(Photo: Getty Images)

 そのほか、テストマッチ未経験のCTBジョーダン・ペタイアも選出。WTB、FBもカバーできる19歳のペタイアは、3月に足の手術を受け今年のスーパーラグビーではほとんどプレーできなかったが、指揮官は才能豊かなヤングスターを日本へ連れて行くと決めた。ペタイアはワールドカップに参加する史上最年少ワラビーとなる。

 オーストラリア代表は今日からニューカレドニアで10日間のキャンプをおこない、帰国後、9月7日に地元パラマタでサモア代表と対戦、そして翌日に日本へ向けて出発する予定。
 ワールドカップではプールDに入り、9月21日に札幌でフィジー代表との初戦を迎え、世界ランキング現在1位のウェールズ代表や、ウルグアイ代表、ジョージア代表とも対戦する。

W杯スコッド発表をおこなった豪代表。スポンサーであるカンタス航空の機体には「Go Wallabies」の文字
(Photo: Getty Images)

<ラグビーワールドカップ2019 オーストラリア代表 スコッド>

【PR】
セコペ・ケプ(ワラターズ/33歳/105 caps) ※ 2011、2015年大会出場
ジェームズ・スリッパー(ブランビーズ/30歳/90 caps) ※ 2011、2015年大会出場
スコット・シオ(ブランビーズ/27歳/58 caps) ※ 2015年大会出場
アラン・アラアラトア(ブランビーズ/25歳/34 caps)
タニエラ・トゥポウ(レッズ/23歳/15 caps)

【HO】
トル・ラトゥ(ワラターズ/26歳/15 caps)
フォラウ・ファインガア(ブランビーズ/24歳/11 caps)
ジョーダン・ウエレセ(レベルズ/22歳/3 caps)

【LO】
ロブ・シモンズ(ワラターズ/30歳/97 caps) ※ 2011、2015年大会出場
ローリー・アーノルド(ブランビーズ/29歳/22 caps)
アダム・コールマン(レベルズ/28歳/33 caps)
アイザック・ロッダ(レッズ/23歳/21 caps)

【FL/NO8】
デイヴィッド・ポーコック(ブランビーズ/31歳/77 caps) ※ 2011、2015年大会出場
マイケル・フーパー(主将/ワラターズ/27歳/95 caps) ※ 2015年大会出場
ジャック・デンプシー(ワラターズ/25歳/11 caps)
イシ・ナイサラニ(レベルズ/24歳/4 caps)
ルカン・サラカイアロト(レッズ/22歳/15 caps)

【SH】
ウィル・ゲニア(レベルズ/31歳/104 caps) ※ 2011、2015年大会出場
ニック・ホワイト(エクセター・チーフス=ENG/29歳/26 caps)

【SO】
バーナード・フォーリー(ワラターズ/29歳/69 caps) ※ 2015年大会出場

【SO/CTB】
クリスチャン・リアリーファノ(ブランビーズ/31歳/22 caps)
マット・トゥムーア(レベルズ/29歳/46 caps) ※ 2015年大会出場

【CTB】
アダム・アシュリークーパー(ワラターズ/35歳/118 caps) ※ 2007、2011、2015年大会出場
テヴィタ・クリンドラニ(ブランビーズ/28歳/60 caps) ※ 2015年大会出場
サム・ケレヴィ(レッズ/25歳/29 caps)
ジョーダン・ペタイア(レッズ/19歳/0 cap)

【WTB/FB】
マリカ・コロインベテ(レベルズ/27歳/23 caps)
デイン・ハイレットペティ(レベルズ/30歳/32 caps)

【Utility BK】
カートリー・ビール(ワラターズ/30歳/87 caps) ※ 2011、2015年大会出場
ジェームズ・オコナー(レッズ/29歳/47 caps) ※ 2011年大会出場
リース・ホッジ(レベルズ/24歳/37 caps)

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