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トップリーグカップ決勝進出はクボタと神戸製鋼! 東芝とサントリーは熱闘するも敗退

2019.08.04

トップリーグカップ準決勝のクボタ×東芝、モールの攻防(撮影:高塩隆)

 トップリーグカップのプレーオフ準決勝が8月4日におこなわれ、神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場ではクボタスピアーズが東芝ブレイブルーパスに31-24で勝利、大阪・ヤンマーフィールド長居では神戸製鋼コベルコスティーラーズがサントリーサンゴリアスを32-26で下し、決勝進出を決めた。

 クボタは最後、13人になりながら執念のディフェンスで歓喜した。
 神奈川での準決勝、序盤にリードしたのは東芝だった。前半6分、東芝はゴール前右のスクラムから左へ展開し、WTBコンラッド・バンワイクが先取点を挙げた。リスタート後には、自陣深くからSH小川高廣が防御網を切り裂いてチャンスメイクし、CTBリチャード・カフイが抜けて大きくゲイン、パスをもらったWTBジョネ・ナイカブラが走り切り、連続トライとなった。

 追うクボタは19分、ハーフウェイ付近でラインアウトスチール後、ボールを継続し、HO大熊克哉からクイックパスを受けたWTB白井竜馬が軽快な動きでディフェンダーを振り切り、ゴールへ駆け抜けた。21分にはFB桑江健一郎がハーフウェイ中央から抜けてゴールへ走り切り、トライ。グラウンディングの際、危険なプレーをした東芝のFB豊島翔平にイエローが出され、数的有利となったクボタはさらに27分、ラインアウトからのムーブでWTBゲラード・ファンデンヒーファーが抜けてトライゲッターとなり、21-12とした。

 その後、東芝に3トライ目を許したが、クボタは36分、ゴールに迫り、FWがピック&ゴーを繰り返してFL末永健雄がフィニッシュし、28-19で折り返した。

 後半、クボタが先にPGで加点したのに対し、東芝は57分(後半17分)、敵陣深くのラインアウトからサインプレーを使い、ボールを手にしたHO森太志がパワフルに突進してトライ。7点差に詰めた。

 しかし、終盤のクボタの守りは粘り強かった。
 75分、東芝が連続攻撃で敵陣深くに入ったが、クボタはブレイクダウンでからみピンチを脱出。
 そして試合終了間際、ゴール前で怒涛の攻撃を続けた東芝に対し、クボタは反則の繰り返しで2人にイエローカードが出され13人になってしまったが、東芝FWがラストアタックで近場を突きゴールラインを越えるも、クボタはグラウンディングを許さず、直後、ノーサイドの笛が鳴った。

大阪でおこなわれた神戸製鋼×サントリーの準決勝も接戦となった(撮影:毛受亮介)

 大阪でおこなわれた準決勝は、神戸製鋼が前半に4トライを挙げ主導権を握った。
 3点を追う神戸製鋼は前半16分、ゴール前のクイック展開からFB井関信介が抜けてファーストトライを決めると、19分にはSOアンドリュー・エリスからのキックパスを長身のWTBアンダーソン フレイザーが右外ギリギリで捕らえて内に戻し、それを確保したFL橋本大輝がゴールへ突進した。
 その後、サントリーにトライを奪われたが、神戸製鋼は29分とハーフタイム前にモールで押し込み、24-11とリードして折り返した。

 後半早々、サントリーにドライビングモールでやり返され、59分(後半19分)にはイエローカードを提示されいやな流れになりかけた神戸製鋼だったが、数的不利の時間帯を耐え、76分にはFB井関、CTBナイジェル・アーウォンと好走が続いてSOエリス、WTBアンダーソンとつなぎ、大きなトライを獲得。
 79分にサントリーのSOマット・ギタウがインターセプトから独走して6点差に詰めたが、神戸製鋼がリードを守り切った。

 神戸製鋼×クボタという組み合わせになったトップリーグカップ2019プレーオフ決勝は、8月10日に大阪・東大阪市花園ラグビー場でおこなわれる。

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