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日本がトンガを倒しPNC連勝 リーチ主将「やろうとしてること、しっかりできた」

2019.08.03

ディフェンスを破り力走する日本代表のアマナキ・レレイ・マフィ(撮影:松本かおり)

 ラグビーの日本代表は8月3日、東大阪市花園ラグビー場でおこなわれたパシフィック・ネーションズカップ(PNC)の第2節でトンガ代表と対戦し、41-7で快勝した。第1節ではフィジー代表を倒しており、2連勝となった。

 実は日本時間の昨夜、ジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチの母モードさん(78歳)が亡くなったため、指揮官は急きょ、母国のニュージーランドに帰国。トンガ戦はアタックコーチのトニー・ブラウンがヘッドコーチ代行を務めた。

 ナイトゲームにもかかわらず、気温30度という厳しい環境のなかおこなわれた試合。
 日本は序盤、WTB松島幸太朗にイエローカードが出ていやなムードとなったが、トンガは数的有利のチャンスを活かすことはできなかった。
 ピンチを脱出した日本は前半9分、ラインアウトからモールで押し込み、NO8アマナキ・レレイ・マフィがインゴールに押さえ先制した。19分にもゴールに迫ってパワー勝負を挑み、PRヴァル アサエリ愛が仲間の後押しを受けてトライゲッターになった。

 フィジカルが強いトンガに対し、日本は引けを取らずプレッシャーをかけ続けた。

 セカンドジャージーのブルーに身を包んだ日本の選手たちは28分にも敵陣深くに入り、FWで勝負したあとボールを動かし、SO田村優からパスをもらったCTBラファエレ ティモシーが抜けて追加点。田村のゴールキックも安定していて、21-0で折り返した。

 後半、PGで加点し24点リードとした日本だが、56分、反則が続いて自陣深くに入られ、トンガはゴール前の密集からLOレバ・フィフィタがインゴールに突っ込み、この試合初得点。

 しかし、17点差とされた日本は68分にPGでセーフティリードを保ち、71分にはSO田村がディフェンス裏に蹴ったバウンドボールをWTB松島が確保してゴール中央に持ち込み、勝負あり。78分には、左外、敵陣10メートルライン手前でボールをもらった途中出場のWTB福岡堅樹がタックラー2人を外してゴールへ駆け抜け、満員の花園ラグビー場を沸かせた。

 「やろうとしてることはしっかりできたと思う。10点中、8点くらい」と試合を振り返った日本代表のリーチ マイケル主将。それでも、「自分たちのセットピースで反則したり、ブレイクダウンでターンオーバーされた」ことを反省点とし、次の試合へ向けても「パフォーマンスが落ちないように準備したい」と語った。

 敗れたトンガ代表のシアレ・ピウタウ主将は、「タフな試合だった。日本のスピードが非常に速かったので、我々はついていけないシーンがいくつかあった」とコメントし、悔しさをにじませた。

 今年のPNCは次週が最終節。プールBで2連勝の日本代表はフィジーに遠征し、8月10日にスバのANZスタジアムで、プールA2連勝のアメリカ代表と優勝をかけて対戦する(今大会は参加する6チームが2組に分かれ、異なるプールのチームと総当たり戦をおこない、勝点により全6チームの順位を決定する)。

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