ラグビーリパブリック

復活誓う支柱にブレイク必至のルーキー。クボタ、カップ戦準決勝へ。

2019.08.02

トップリーグカップのキヤノン戦でスコアを喜ぶクボタ。写真中央は立川理道(撮影:前島進)

 国内最高峰トップリーグに属するクボタは8月4日、神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場でカップ戦の準決勝に挑む。相手は東芝で、キックオフは17時。

 前年度トップリーグは16チーム中7位。6位だった2009年度以来となる8強入りを果たしていた。さらなる飛躍を目指す今季は、スーパーラグビーのサンウルブズなどで活動してきた田邉淳コーチが招かれた。南アフリカ出身で就任4季目となるフラン・ルディケ ヘッドコーチのもと、攻撃のバージョンアップを目指す。

 日本代表としてワールドカップ2015イングランド大会などを経験したCTBの立川理道主将は、新コーチの取り組みについてこう語る。

「細かいスキルでアレンジを入れて、アタックのストラクチャーも変えてくれた。(当初は)慣れておらず難しい部分もありますが、選手同士でミーティングをすることで田邉さんがやろうとしていることに近づきたいです」

 今度のカップ戦では、プールCで5戦全勝(不戦勝を含む)。立川主将が今秋のワールドカップ日本大会出場へ「(カップ戦も)もちろんアピールの場になる。積極的にプレーに参加していきたい」と意気込むかたわら、次世代の日本代表を担いそうなルーキーも躍動する。

 ファウルア・マキシ。立川主将と同じ天理大出身のNO8だ。勤勉なプレーぶりと突破力をアピールし、先輩の立川からこう讃えられる。

「頼もしいです。いいアタックもしていますが、もともとディフェンスもできる選手。トップリーグの試合に出れば出るほどよくなる。これから(南アフリカ代表のドウェイン・)フェルミューレンなどの外国人選手が帰ってきたら彼らからいろいろなものを吸収してもっといい選手になります。1年目からいいリーダーシップを取っていて、トンガ人選手をまとめてくれたりもしています。チームにはプラスにしかなっていません。クボタとしてはいいルーキーを獲ったと思います」

 公式で「身長187センチ、体重112キロ」のマキシは、プロ契約後のタフな練習で自ずと減量した。6月下旬の自己申告によれば「116」から「109くらい」へとシェイプアップし、「動けるようになりました」と話す。地上戦の強さに定評のある東芝を前に、持ち味を発揮できるか。

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