ラグビーリパブリック

「彼らにとっては、それがいい」と指揮官。國學院栃木が学生コーチ制導入。

2019.07.26

選手たちにアドバイスを送る國學院栃木の吉岡肇監督(撮影:高塩隆)

 國學院栃木高ラグビー部では浅野良太コーチが昨季限りで退任し、所属先のNECでヘッドコーチを務めることとなった。

 それに伴い就任31年目の吉岡肇監督は、学生コーチ制を採用した。かねてより試合のメンバーをその時々のリーダー格に決めさせてきた指揮官は、「彼らにとっては、これがいいようです。自分たちの考えたメンバーでやらせてもらえるのが。彼らも、それに応えるプレーをしなきゃいけないと思うわけじゃないですか」と話している。

 選手サイドの談話によると、学生コーチには北村瞬太郎主将ら数名が就任し、他のリーダー陣たちと話し合って練習メニューを策定。OBでもある若松力也コーチとともに力を注いでいる。吉岡監督の言葉通り、SHの北村主将も意思決定を任されたことで「責任感」を抱いている様子だ。

 7月20日からの3日間は、長野・サニアパーク菅平で7人制の全国大会にあたるアシックスカップの第6回大会に出場した。本番前の2週間は、同大会参加組が15人制組から離れて7人制に特化したトレーニングを実施。前回大会で4強入りを味わったメンバーが多く残っているのもあり、上位チームによるカップトーナメントで準優勝した。

「今回もメンバーは北村主将、伊藤(耕太郎)リーダーと話し合って(決めた)。選手交代も選手へハーフタイムに『どうする?』『まだこのままで』『〇〇を出した方が』という感じで話しながらやっていきました」

 吉岡監督はこうも言って、選手が戦いながら自信をつけてゆく様子を見守った。

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