ブラジルのサンパウロ州サンジョゼドスカンポスで開催されてきたラグビー20歳以下代表の国際大会、「ワールドラグビー U20トロフィー 2019」は、現地時間7月21日に順位決定戦がおこなわれ、決勝に臨んだU20日本代表はU20ポルトガル代表との激闘を35-34で制し、優勝した。
日本は6点ビハインドで迎えた後半35分、FB河瀬諒介がトライを挙げ、SO福山竜斗が確実にコンバージョンを決めて逆転。残り時間、1点リードを守り切り、歓喜となった。
優勝したU20日本代表は来年、20歳以下世代の最高峰大会である「ワールドラグビー U20チャンピオンシップ」に昇格となる。
立ち上がりがよかった日本。前半7分、ゴール前のスクラムで圧倒し、ボールを持ち出したNO8丸尾崇真が先制トライを挙げた。
さらに、リスタートのキックオフボールをレシーブしたWTB山口楓斗が自陣深くから抜けて大きくゲインし、つないで、FLハラトア・ヴァイレアがフィニッシュ。14-0とした。
しかし、次のリスタートではキックオフのボールを日本が確保できず、それを手にしたポルトガルの13番が左サイドを抜けてゴールに持ち込んだ。
その後、しばらくポルトガルの攻撃が続き、日本は自陣深くで耐えていたが、32分、危険なプレーをしたFB河瀬諒介がシンビンに。直後、ポルトガルがラインアウトからモールで押し込み、コンバージョンも決まって同点となった。
日本は37分にも自陣深くでプレッシャーをかけられボールを失い、ポルトガルに攻め込まれ、逆転された。39分にはSO福山竜斗が危険なタックルでイエローカードをもらい、嫌な流れで前半を終えた。
7点ビハインドで折り返した日本は13人で迎えた後半早々、またも相手にプレッシャーをかけられ反則を犯し、ポルトガルがPGで点差を広げた。
流れを変えたい日本は49分(後半9分)、ラインアウトからモールで押し込み、点差を詰める。
5分後、ポルトガルにトライを奪われたが、66分、日本は強みのスクラムでペナルティトライを獲得し、28-29とした。
2年前の決勝でも日本に敗れていて、悲願の初優勝を目指したポルトガルは、69分にバックス展開でトライを取り切り、6点差に広げたが、日本は75分、ゴールに迫ってFWを中心にピック&ゴーを繰り返し、最後はFB河瀬がポスト下のインゴールに突っ込んだ。コンバージョン成功で逆転。
そして日本は残り時間を自陣で耐え、歓喜となった。
昇格を決めたU20日本代表も参戦する来年のワールドラグビーU20チャンピオンシップはイタリアで開催される。
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8チームが競ったU20トロフィー2019。3位決定戦は、U20トンガ代表が29-27でU20ウルグアイ代表に勝利。5位決定戦は、U20カナダ代表がU20ケニア代表を52-13で下した。
そして、大会初出場だった開催国のブラジルは、7位決定戦で延長の末に香港を32-29で倒し初勝利。後半の終盤に同点に追いつかれたものの、延長に入ると、FWが近場をピック&ドライブで突き続けて前進し、敵陣深くに入り、SOがドロップゴールを決めて劇的勝利となった。