「外出時にロック」
「自転車にはツーロック」
「車から離れるわずかな時間もロック」
長崎県警察本部生活安全部生活安全企画課では「犯罪なく3(さん)ば運動」推進事業の一環として、犯罪被害防止広報啓発ポスターを作成している。
そのポスターのモデルとなっているのは、ラグビースコットランド代表。長崎市が事前キャンプ地、公認キャンプ地となっており、県警察からの働きかけで「出演」が実現した。同県警が作成するポスターに海外のナショナルチームが起用されるのは初めてのことだ。
仕掛け人の生活安全部生活安全企画課の齋藤邦晃さんは、幼い頃から市内のラグビースクールで楕円球を追ってきたラガーマン。昨年は同様のポスターにボディビルダーを起用するなど、企画力を生かして「県民の皆さんに関心を持ってもらえるポスターを」と奮闘している。
今回は、キャンプ地の縁で話題になっているスコットランド代表に白羽の矢。視察の機会をつかまえ、県警察としてスコットランドラグビー協会へオファーしたところ、これを快諾してくれたという。
「犯罪なく3(さん)ば運動」とは、長崎県警察、長崎県及び長崎県教育委員会が主唱する、長崎県民の自主防犯意識の高揚、地域における連帯感や絆の醸成・規範意識の向上及び自主防犯活動の促進を目的としている。
スローガンは「カギかけんば」、「ひと声かけんば」、「見守りせんば」。
県民総ぐるみで犯罪のない安全・安心まちづくりを進める長崎県独自の事業だ。
「日本の対戦国でもあるスコットランドなので、ラグビー関係者も周囲に話題を広めてもらえたら。ラグビーチームのようにみんなで力を合わせ、鍵の掛け忘れ、取り忘れをなくしていきましょう!」(齋藤さん)
ちなみに齋藤さん、ポスター作成の業務を通じて楕円球の仲間と再会し、6年ぶりにクラブチームで試合に出場することになったという。ワールドカップ効果、ここにも。