イタリアのナポリで開催されている「第30回 ユニバーシアード夏季競技大会 2019」のラグビー競技(7人制)は、現地時間7月7日に決勝トーナメントがおこなわれ、日本が男子・女子そろって金メダルを獲得した。
ユニバーシアードは学生を対象にした国際総合競技大会で2年ごとに開催され、ラグビーが実施されたのは2013年のカザン(ロシア)大会以来2度目で、日本がメダルを獲得したのは初めて。前回は、男子が6位、女子が9位だった。
今回のナポリ大会には、男女とも8チームが参加。
男子日本代表は、プール戦初日にイタリアとカナダを下し、2日目にフランスに敗れたものの、得失点差でプールBを1位通過。そして、ロシアとの準決勝を14-0で制し、決勝では南アフリカに15-12で競り勝って優勝した。
女子日本代表はプール戦でフランス、カナダ、イタリア相手に3連勝し、準決勝ではロシアを31-12と圧倒。決勝はフランスに33-7で快勝し、金メダルに輝いた。
<ヘッドコーチ、キャプテン コメント>
■男子日本代表 鈴木貴士ヘッドコーチ
「ユニバーシアードで金メダルを取れたことを大変嬉しく思います。また、最後の最後まで戦い抜いてくれた選手を誇りに思います。この素晴らしい経験をしっかり次に活かしてもらいたいです」
■男子日本代表 仁熊秀斗 共同キャプテン
「どこの国よりも走り、きつい練習をしてきました。その結果が金メダルという形になり、とても嬉しいです。私たちのゴールはオリンピックで結果を残すことなので、このメンバーの中から1人でも多くオリンピックの代表に入り、結果を残したいと思います」
■男子日本代表 南昂伸 共同キャプテン
「今回は共同キャプテンをやらせていただいて、このチームのキャプテンができて本当によかったです。パリ2024オリンピックに向けてこのユニバーシアードをスタートとして、頑張りたいと思います」
■女子日本代表 稲田仁ヘッドコーチ
「今大会では、チームとして目標としていた金メダルを獲得することができて非常に嬉しく思います。試合を重ねるごとに、リーダーを中心にチームとしてまとまり、一人ひとりの選手が強みを最大限に発揮できたことが今回の結果につながりました。今大会の結果を大きなエネルギーにし、さらに大きな目標である東京2020オリンピックでのメダル獲得に向けて成長のスピードを上げていきたいと思います」
■女子日本代表 平野優芽キャプテン
「6月の定山渓合宿から始まり今大会まで、“人とボールが動き続けるラグビー”を目指して取り組んできました。試合を重ねるごとにチームとして成長することができ、最後には日本ラグビー界初めての世界大会での金メダル獲得という結果を残せることができとても嬉しく思います。この結果に満足することなく、東京2020オリンピックでのメダル獲得に向けてさらに頑張っていきたいと思います」
<ユニバーシアード2019 ラグビー男子日本代表>
川崎清純(関東学院大学)、桑山聖生(東芝ブレイブルーパス)、齊藤大朗(明治大学)、津岡翔太郎(コカ・コーラレッドスパークス)、中野将宏(中国電力レッドレグリオンズ)、仁熊秀斗(共同主将/筑波大学)、野口宜裕(専修大学)、濵田将暉(東芝ブレイブルーパス)、藤井健太郎(立命館大学)、松永貫汰(筑波大学)、松本純弥(明治大学)、南昂伸(共同主将/大東文化大学)
〔バックアップ〕
中川和真(キヤノンイーグルス)
<ユニバーシアード2019 ラグビー女子日本代表>
岡田はるな(東京山九フェニックス)、黒木理帆(立正大学/ARUKAS QUEEN KUMAGAYA)、白子未祐(日本ラグビーフットボール協会)、新崎麻未(追手門学院大学)、堤ほの花(日本体育大学)、長田いろは(立正大学/ARUKAS QUEEN KUMAGAYA)、永田花菜(日本体育大学)、原わか花(東京山九フェニックス)、バティヴァカロロ ライチェル海遥(立正大学/ARUKAS QUEEN KUMAGAYA)、平野優芽(主将/日本体育大学)、室越香南(追手門学院大学)、藪内あゆみ(ながとブルーエンジェルス)
〔バックアップ〕
山下果林(ARUKAS QUEEN KUMAGAYA)
※ 選手の出場資格:大会が開催される年の1月1日現在で18歳以上25歳未満。かつ、大学または大学院に在学中、もしくは大会の前年に大学または大学院を卒業した人。