最先端の技術が、桜のジャージーのワールドカップでの躍進をサポートする。
7月4日、日本代表新ジャージーのお披露目会が都内で開催された。リーチ マイケル主将ら選手たちも参加した会には大勢の報道陣が足を運び、大会へ向けて盛り上がる空気をさらに華やかにした。
会の冒頭、壇上にあがった清宮克幸 日本協会副会長が言った。
「副会長としての私の最初の仕事が、このジャージー発表会となりました。わくわくしています。新しいジャージーは凄いですよ。こんなに格好いいジャージーは、これまでに見たことない!」
確かに格好いい。細部に工夫が凝らされている。
デザインのコンセプトは「兜:KABUTO」だ。日本ラグビー、日本人の持つスピリットで世界と戦う意味合いが込められている。
カラーはこれまで同様に伝統が引き継がれ「赤×白」。素材はすべて日本製だ。
耐久性、軽量性、運動性、快適性といった、ラグビージャージーに求められる要素も先進技術で実現した。
これまでもポジション別にジャージーの違いがあったが、フロントローとFW第2列以下と2通りだったものが、今回はフロントローとFW第2列/第3列、BKの3種類になった。
選手たちの声を活かし、それぞれのポジションに求められる動きがより出やすいような作り、素材となっている。
実際に新ジャージーを着た選手たちの声は正直だった。
「快適」とFLリーチ主将が言えば、HO堀江翔太も「動きやすい」と続いた。
「肩に滑らない素材が使われていること。脇にグリップできる余裕があること。パンツのうしろも滑らない。スクラムを組むときに助かります」
CTBラファエレ ティモシーは「軽いよ」と笑った。
「これまでのも良かったけど、もっと軽い。デザインも日本的で格好いい。大会も近づいてきてわくわくしています」
兜の前たてをモチーフにしたストライプ。勝利を祈願する吉祥文様の地紋。胸には富士山のご来光を表現した黄金カラーも入った。桜のエンブレムも3D化し、浮き出る感じとなっている。
日本代表は新ジャージーを、7月27日に岩手・釜石鵜住居復興スタジアムでおこなわれるフィジー代表戦(リポビタンDチャレンジカップ パシフィックネーションズ 2019)から着用する。
日本代表新ジャージーのレプリカは7月10日より全国のカンタベリー取り扱い店で販売される。