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ジャガーズがスーパーラグビー決勝へ。創設4年目で歴史を刻む。

2019.06.29

勝利を決め、ファンの声援に応える。(Getty Images)



 80分のすべてがジャガーズ(現地発音ではハグアレス)の時間だった。
 6月29日(現地時間6月28日午後8時5分キックオフ)にブエノスアイレス(アルゼンチン)でおこなわれたスーパーラグビーの準決勝。ホームで決戦を迎えたジャガーズが、ブランビーズを39-7と圧倒した。2016年のリーグ参戦以来4 年目で、初のファイナリストとなった。

 歴史を作ろう。
 そんな気持ちにあふれた勝者は、最高の立ち上がりを見せた。ロッカールームからピッチへと続く通路で仲間たちに情熱的に送り出されたジャガーズは、自陣でのキックオフレシーブから積極的に攻めた。
 先制トライは3分50秒。敵陣で得たラインアウトから攻めたジャガーズは、相手の防御裏に短めのキックを蹴る。ブランビーズがその処理にもたつくと、SHトマス・クベッリが転がるボールをかっさらいインゴールに入った。

 SOホアキン・ディアス・ボニーラのコンバージョンキックも決まり7-0としたジャガーズは、その後も敵陣で過ごし続けた。
 7分、12分とPGを追加して13-0とリードを広げる。19分にはPKでブランビーズ陣深くに攻め入り、ラインアウトと後のモールを押し込む。最後はLOトマス・ラバニニが鋭く突進し、インゴールにボールを置いた(Gも決まり20-0)。
 前半終了間際、ブランビーFWにラインアウトからパワープレーで攻められ、HOフォラウ・ファインガアにインゴールへ入られるも、20-7で最初の40分を終えた。

 情熱的なジャガーズ。勢いに欠けるブランビーズ。その構図は後半に入っても変わらなかった。
 決着がついたように見えたのは48分過ぎにホームチームが追加点を挙げたときだった。
 ブランビーズがジャガーズ陣で攻めていた。SOクリスチャン・リアリーファノがショートキックを転がそうとした瞬間、FLパブロ・マテーラが猛タックル。ボールがこぼれた。
 それを拾ったWTBマティアス・モロニが大きく走り、インサイドをサポートしていたCTBマティアス・オルランドにパス。背番号13はそのままインゴールに入った。コンバージョンキックも決まり、スコアはふたたび20点差となった(27-7)。

 盛り上がるスタンド。ファンは大声で歌をうたい、スタジアムは揺れた。
 62分、77分とトライを追加したジャガーズは、結局39-7の完勝で決勝進出を決めた。
 試合終了と同時に花火が何発も打ち上げられ、それは新たな歴史が刻まれたことを祝福しているようだった。
 ファイナルは7月6日。もうひとつのセミファイナル、クルセイダーズ×ハリケーンズの勝者と戦う。


ジャガーズCTBマティアス・オルランドは2トライを決める活躍だった。(Getty Images)


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