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クルセイダーズがハリケーンズとの熱闘制す 3年連続10度目の優勝に王手!

2019.06.29

勝ち鬨(かちどき)を上げるクルセイダーズのアンドリュー・マカリオ(Photo: Getty Images)

 スーパーラグビーで最多優勝を誇るクルセイダーズが、10度目の南半球制覇に王手をかけた。6月29日に地元クライストチャーチのオレンジセオリー・スタジアムで同じニュージーランドチームのハリケーンズと準決勝を戦い、30-26で熱闘を制した。7月6日に同会場でおこなわれる決勝では、初優勝を目指すアルゼンチンのジャガーズと対戦する。もしクルセイダーズが勝てば、1998年~2000年に成し遂げて以来、2度目の3連覇となる。

 PGで先制したクルセイダーズは前半13分、ハイボールを確保後、さらにCTBライアン・クロッティのクロスキックでチャンスを作り、WTBセヴ・リースが右隅にフィニッシュし活気づいた。
 13-7で迎えた後半早々、ハリケーンズのWTBベン・ラムにトライを奪われ1点差に詰められたが、その2分後、SOリッチー・モウンガが放ったチップキックのボール処理をハリケーンズがミスし、赤いジャージーの男がつないで10番がゴールへ駆け抜け、地元ファンが盛り上がった。

 しかし、3年ぶりの王座奪還を目指したハリケーンズが粘り、接戦となる。
 51分(後半11分)、HOデイン・コールズが出足の速いディフェンスでクルセイダーズにプレッシャーをかけ、ルーズボールをCTBンガニ・ラウマペが足と胸でコントロールしてこの日2本目のトライを獲得。
 58分にクルセイダーズのテンポのいいアタックをWTBリースがフィニッシュすれば、ハリケーンズは61分にSHのTJ・ペレナラがゴール前のダミーからトライゲッターとなり、27-26、クルセイダーズがわずか1点リードでラスト10分の戦いに突入した。

 71分、14フェイズを重ねたクルセイダーズに対してハリケーンズが反則を犯し、クルセイダーズはSOモウンガがPGを確実に決めて貴重な3点を追加した。
 ハリケーンズは79分に敵陣深くに入ったが、すばやくリサイクルしようとしたSHペレナラがノックオンでチャンスをつぶし、スクラムで再開後、クルセイダーズがボールを外へ蹴り出して試合終了の笛が鳴った。

 2019年のスーパーラグビーは次週がいよいよファイナル。栄冠に輝くのは、3年連続10度目の優勝を狙うクルセイダーズか。それとも、ジャガーズが南米に初めてチャンピオントロフィーを持ち帰るか。

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