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ながとブルーエンジェルス、またも笑う。太陽生命ウィメンズセブンズ鈴鹿大会制す。

2019.06.09

シリーズ参戦2年目で急激に力を伸ばす、ながとブルーエンジェルス。(撮影/松本かおり)

 秋田の青空の下で笑ったのが約40日前。その初戴冠の日に続いて、2度目の優勝だ。
 太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2019 第3戦・鈴鹿大会で、ながとブルーエンジェルス(以下、NBA)が頂点に立った。
 6月9日におこなわれた大会2日目、カップトーナメントに進出したNBAは決勝で日体大女子と戦い、19-7と頂上決戦を制した。

「イージーなゲームはひとつもなかった」
 選手たちの喜ぶ姿を見ながら、村杉徐司ハイパフォーマンスディレクターはそう言った。
 この日もカップトーナメント準々決勝の北海道バーバリアンズディアナ戦が17-5、準決勝のARUKAS熊谷戦が21-14。どの試合も競った。

 ただ、焦ることは一度もなかった。
 守りが安定していたからだ。
 決勝もキックオフを蹴り込み、日体大を自陣から前に出させなかった。5分過ぎの先制点は、相手の攻撃を強烈なタックルで止め、ボールを奪い、攻め切った。藤崎春菜がインゴールに入った。

 7-0とリードして迎えた後半開始直後、藪内あゆみの好走からトライが生まれてスコアは12-0となるが、日体大の吉田美結が自陣から巧みなステップとスピードで走り切る(後半32分)。永田花菜のコンバージョンキックも決まり、12-7と差は縮まった。
 しかしNBAは慌てなかった。攻守で前に出続けた。

 それが後半6分にトライを呼ぶ。
 ゴール前。小野ゆきが、FWサイドを突いてトライラインの先にボールを置いた。
 やがて歓喜の瞬間が訪れた。

 新人の藤崎は「このチームに入ってよかった」と言った。
「最初は外国人選手が多く、チームのスタイルもよく分かりませんでしたが、いまはすごくコミュニケーションがとれていて、毎日が楽しい」
 チームの結束の強さが、そのまま結果に結びついていると話した。

 NBAは、今季通算成績でもトップに立っている。
 6月29日、30日に開催される今季最終戦、富士山裾野御殿場大会でも頂点に立ち、年間チャンピオンとなる青写真を頭に描いている。

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