スーパーラグビー挑戦4季目、南アフリカでの初勝利を目指した日本チームのサンウルブズだが、現地時間6月8日にケープタウンのニューランズ・スタジアムでストーマーズと対戦し競ったものの、18-31で敗れた。
南半球強豪国のチームと競うスーパーラグビーで2年連続の最下位が確定しているサンウルブズは、今季これで2勝13敗となった。
スーパーラグビーデビューイヤーの2016年にシンガポールで引き分け、昨年は香港で劇的勝利の相手となったストーマーズとの試合で、歴史に刻む新たな1勝が期待されたが、ケープタウンで歓喜することはできなかった。
サンウルブズはゲームキャプテンも務めたSOヘイデン・パーカーのPGで先制したものの、主力選手の多くが負傷で欠場という苦しい状況ながらプレーオフ進出へ向け絶対に負けられないストーマーズは前半15分、ドライビングモールから持ち出したHOボンギ・ンボナンビがインゴールに押さえ、逆転した。29分にはCTBダン・クリエルがサンウルブズのCTBジョシュ・ティムにプレッシャーをかけてボールを奪い返し、力強い走りでゲインしたあと仲間につなぎ、WTBクレイグ・バリーがゴール右にフィニッシュ。
食らいつきたいサンウルブズは35分にパーカーが2本目のPGを決め、6-14で折り返した。
8点を追うサンウルブズは早めに点差を詰めたかったが、後半最初に得点したのはストーマーズだった。53分(後半13分)、サンウルブズのロストボールから攻めに転じ、キック&チェイスでチャンスとなり、この日、積極的なプレーが目立っていたNO8ヤコ・クッツェーが粘りからの好走でゴールに持ち込んだ。
その後、ディフェンスで耐えて逆転劇につなげたかったサンウルブズは62分、日本代表復帰を目指す途中出場のWTB山田章仁が切り込み、オフロードパスをもらったFBセミシ・マシレワがゴールへ駆け抜け、再び8点差に詰めた。
しかしストーマーズはPGで加点したあとの70分すぎ、ラインアウトからモールで押し込み、点差を拡大。
サンウルブズはその直後、リスタートのキックオフボールを山田が積極果敢に奪ってつなぎ、テンポよく攻め、再びマシレワがトライゲッターとなったが、勝利には届かなかった。
勝ったストーマーズは7勝1分7敗で総勝点34となり、プレーオフ進出圏内(トップ8)に浮上した。
サンウルブズは次の試合が今季最終戦。アルゼンチンのブエノスアイレスへ飛び、現地時間14日(日本時間15日早朝)にジャガーズと対戦する。