東芝ブレイブルーパスは6月5日、ニュージーランド代表“オールブラックス”の元キャプテンであるトッド・ブラッカダー(47歳)がヘッドコーチとして新加入すると発表した。
選手時代にロックやフランカーとしてプレーしたブラッカダーは、1995年から2000年にかけてオールブラックスで25試合(テストマッチは12試合)に出場し、そのうち14試合でキャプテンを務めた。
ナチュラルリーダーと呼ばれ、スーパーラグビーで最多9回の優勝を誇るクルセイダーズのレジェンドでもあり、1998年に初優勝を遂げ、1999年、2000年大会も制して3連覇を達成したときのキャプテンである。神戸製鋼コベルコスティーラーズのウェイン・スミス総監督とパナソニック ワイルドナイツのロビー・ディーンズ監督は、ブラッカダーにとってかつてのボスであり、日本で再会することとなる。
選手生活を終えたあと、2004年から指導者になったブラッカダーはエディンバラ(スコットランド)や母国のタスマンでコーチングキャリアを重ね、2009年から2016年までクルセイダーズのヘッドコーチを務めて2度ファイナルに導いた。そして、2016年にバース(イングランド)のディレクター・オブ・ラグビーに就任。昨年9月に、同クラブと2020年6月までの契約延長にサインしていたが、早期リリースが認められ、東芝入りが正式発表となった。
ブレイブルーパスのコーチングスタッフにはもうひとり加わり、同じニュージーランド出身でクルセイダーズOBのジョー・マドックがバックスコーチに就任することも発表された。名門・カンタベリーの現ヘッドコーチであるマドックは、今年のニュージーランド国内大会(マイター10カップ/8月8日~10月26日)が終わったあと、東芝ブレイブルーパスに合流する予定。