サンウルブズは6月1日、東京・秩父宮ラグビー場で今季ホーム最終戦に臨む。相手は15年ぶりのスーパーラグビー優勝を目指し、オーストラリア・カンファレンスで首位に立つブランビーズだ。両チームは3週間前にキャンベラで対戦し、そのときサンウルブズは0-33と完敗している。
今季ホーム初勝利を狙うサンウルブズは、先週のレベルズ戦から先発メンバーが7人変わり、PR浅原拓真、FL徳永祥尭らが新たにスターターとなった。また、長い間実戦から離れていたCTBラファエレ ティモシーがリザーブに名を連ね、追加招集されたばかりのLO大戸裕矢もベンチ入りで今季初出場に備える。
「週の始めにチームでは、毎試合来てくれているファンのためにも、全員が最高のパフォーマンスを出しきって、勝ってファンを喜ばせようという話をしました」と明かしたゲームキャプテンのFLダン・プライアー。「負けが続いてしまっていますが、今週チームはとても良い状態でまとまっています。月曜日からは新しい選手も加入して、強度の高い練習ができました。週末に向けて良い準備ができています。今週は、先週課題として残ったスクラムなど、セットピースを中心に準備してきました。ブランビーズはフィジカルが強いチームなので、しっかり練習しコンディションを整えて週末に備えることが大事だと思っています」
ブランビーズは今季かぎりで退団することを発表したFL/NO8デイヴィッド・ポーコックがふくらはぎの負傷に苦しみ、今大会中の戦列復帰は絶望となっているが、それ以外はほぼベストメンバーがそろう。
ローテーションにより、オーストラリア代表55キャップの左PRスコット・シオはベンチスタートとなるが、背番号1をつけるジェームズ・スリッパーも同86キャップと経験豊富で、スクラムは強い。
サンウルブズはランアウトの不安定も課題となっているが、ブランビーズは強力なジャンパーである身長208センチのローリー・アーノルド、200センチのサム・カーターが先発で、サンウルブズを苦しめそうだ。
主将のSOクリスチャン・リアリーファノは白血病を克服してトップクラスのパフォーマンスを取り戻し、ワールドカップスコッド入りを期待する声が高まっている。
膝の負傷から回復したハードランナーのCTBテヴィタ・クリンドラニは先週のブルズ戦で3トライを挙げるなど絶好調だ。
<サンウルブズ 試合登録メンバー>
1.アレックス・ウォントン(リコー) 2.ネイサン・ベラ(―) 3.浅原拓真(東芝) 4.マーク・アボット(宗像サニックス) 5.トム・ロウ(―) 6.徳永祥尭(東芝) 7.ダン・プライアー(主将/宗像サニックス) 8.ベン・ガンター(パナソニック) 9.ジェイミー・ブース(―) 10.ヘイデン・パーカー(神戸製鋼) 11.ホセア・サウマキ(キヤノン) 12.フィル・バーリー(―) 13.ジェイソン・エメリー(宗像サニックス) 14.ゲラード・ファンデンヒーファー(クボタ) 15.セミシ・マシレワ(近鉄)
〔リザーブ〕
16.ジャバ・ブレグバゼ(―) 17.三上正貴(東芝) 18.コナン・オドネル(―) 19.大戸裕矢(ヤマハ発動機) 20.カラ・プライアー(―) 21.内田啓介(パナソニック) 22.山沢拓也(パナソニック) 23.ラファエレ ティモシー(神戸製鋼)
<ブランビーズ 試合登録メンバー>
1.ジェームズ・スリッパー 2.フォラウ・ファインガア 3.アラン・アラアラトア 4.ローリー・アーノルド 5.サム・カーター 6.トム・キューザック 7.ジャローム・ブラウン 8.ピート・サムー 9.ジョー・パウエル 10.クリスチャン・リアリーファノ 11.トニ・プルー 12.イラエ・シモネ 13.テヴィタ・クリンドラニ 14.ヘンリー・スペイト 15.トム・バンクス
〔リザーブ〕
16.コンナル・マキナニー 17.レズリー・レウルアイアリイ=マキン 18.スコット・シオ 19.ダーシー・スワイン 20.ラクラン・マキャフェリー 21.ロブ・ヴァレティニ 22.マット・ルーカス 23.トム・ライト