日本ラグビー協会は5月29日、先週、アイルランドで開催された国際統括団体・ワールドラグビーの理事会にて、原田隆司氏（日本ラグビー協会 技術委員会 審判部門ハイパフォーマンスレフリーマネージャー）が、ワールドラグビー ローレビューグループのメンバーに選出されたと発表した。
ローレビューグループの役割は、競技規則の改正案を技術的観点から評価し、各改正案の政治的要素を考慮していくこと。また、このグループは、合意された試験実施ルールのモニタリングもおこない、最終的にワールドラグビーのラグビー委員会に対する提言もおこなう。
2015～19年に活動したローレビューグループは、いくつかのルールをワールドラグビーのラグビー委員会と理事会に提言しており、TMOプロトコルの見直し、スクラム・ラックの際のオフサイドライン、ルールブックのシンプル化、試合進行のスピードアップ促進、HIAプロトコルの変更などが実際に競技規則に導入された。
今回のローレビューグループのメンバーには、主要国際大会やティア2の協会の代表者も入っているという。
原田氏は「ワールドラグビーにおける、4年を周期として競技規則の見直しを検討する『ローレビューグループ』に選出されたことを光栄に思い、またその責任の重さを感じております。競技の進化と競技規則の変化はラグビーフットボールの発展において欠かせないものと認識しています。このグループに参加することにより、世界のラグビーの発展とともに、日本代表の強化・日本ラグビーの発展に寄与できるように取り組んでまいりたいと思います」とコメントした。