23歳のラーボニ・ウォーレンボスアヤコは、スーパーラグビー第15節に日本のサンウルブズの先発FLとして臨んだ。
ホームの東京・秩父宮ラグビー場で、母国のレベルズに7-52と完敗。空中戦のラインアウトで劣勢だったことに触れ、「いまはまだ詳しいことはわからないが、ビデオを観てしっかりレビューしたい」。タックルされながらのパスがタッチラインの外へ転がり続けたことについては、こう悔やんだ。
「我々のチームはリスクを取るラグビーをしている。その中でチャンスをつかむのが筋なのですが、きょうは、それができなかった」
身長190センチ、体重108キロ。アイルランド人の父、フィジー人の母を持ち、オーストラリアで育った。2016年の初来日以来、NTTコムの一員として持ち前のスピードをアピール。今季のスーパーラグビーではインサイドCTBでも起用され、可能性を広げつつある。
ワールドカップ日本大会がある今年は、この国で「継続居住3年以上」という代表資格を得られるのではと期待される。もっとも帰国時期が「居住期間」と見なされるかどうかは流動的ともされ、当の本人は慎重な構えだ。
「そこ(代表資格取得)に関しては、もう少ししたらはっきりすると思います。自分はいま、目の前のラグビーをやるだけです。チームスタッフの方が確認をしてくれているので、任せています」
ボスアヤコはこの試合限りでサンウルブズを離脱。チームのスコット・ハンセン ヘッドコーチ代行の説明によれば、6月からの日本代表合宿へ招集されるのかもしれない。ジャパンのジャージィを着たいかと聞かれれば、愛称「ボニー」は「もちろん」と即答した。